幹線道路整備に16億円 投資的経費は44億円 (山元町一般会計 19年度予算案)

[2019/2/21 宮城版]
 山元町は20日、2019年度一般会計予算案を公表した。前年度比で10.2%増(10億5556万円増)の113億7415万円を計上。投資的経費は復興の進捗に伴い減少傾向にあるものの約44億円を確保する。19年度は幹線道路等整備に約16億円を充て推進するほか、長期的な課題となる公共施設の長寿命化に積極的に取り組む方針を示した。
 同日、会見を開き新年度予算案の概要を説明した齋藤俊夫町長は「19年度は第6次長期総合計画の初年度。次世代を見据えた創造的な復興・創生を完遂させ、新生山元の重要な転換期となる」と意気込んだ。一般会計の予算編成は、これまでの復興事業の総点検とともに、幹線道路等整備事業など町の課題解決に向けた各種施策を重点的に予算化。投資的経費は同約20%減とするが、震災前と比較していまだ数倍の規模を維持している。
 主な事業を見ると、15億8585万円を計上した幹線道路等整備事業の内訳は、道路新設改良事業に1億3000万円、社会資本整備総合交付金事業に14億5585万円。新設改良には山寺畑中線の測量設計費、上平浜原線や東街道線など6路線の工事費を盛り込んだ。社総交では頭無牛橋線や新浜諏訪原線など7路線の改良工事、4路線の測量設計などを進める。
 道路補修事業には太陽ニュータウン内の歩道舗装補修工事などに計1億8758万円を付けた。
 5月7日から業務を開始する新庁舎関連では、構内道路・駐車場等整備の予備設計費1400万円を計上。また役目を終えた坂元合同庁舎に解体工事費1億6000万円を措置している。施設はRC造3階建て延べ1756平方mの規模。解体設計は桂設計(仙台市太白区)が担当した。旧中浜小学校の震災遺構保存・整備事業には、4億6657万円を措置。校舎の保存整備工事や広さ1haのメモリアル広場工事などを計画している。
 磯浜漁港関連では東波除堤改良に6億5890万円、環境施設整備に1億6893万円、漁具倉庫新築に1億4945万円の工事費をそれぞれ計上した。
 公共施設の長寿命化関連では、行政系施設などの個別施設計画策定支援業務に債務負担行為を含め1000万円、学校施設長寿命化計画策定に1511万円、町民体育館適正化事業計画策定に571万円の業務委託費を盛り込んでいる。
 町は19年度予算案などを25日開会の町議会第1回定例会に提出する。

齋藤町長

齋藤町長

よ0036 山元町:19年度当初予算案

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