鹿島道路で2ha造成 仙台市の明成高校改築(朴沢学園)

[2019/2/21 宮城版]
 学校法人朴沢学園(朴澤泰治理事長)は、仙台市泉区の明成高校校舎の建て替えに伴い、3月までに鹿島道路(東北支店・仙台市青葉区)の施工で造成工事に着手する。現在校舎の隣接地約2haを開発し、新校舎を建設する。年度内に施工者を選定し、校舎建設工事の設計・着工を目指す。
 建設地は、泉区川平2丁目。現在校舎の北側約2haを開発する。同法人は1月、校舎建設に伴う開発の面積が1haを越えるため、仙台市に開発許可を申請。同月22日に許可された。開発計画ではエリアを2工区に分ける。校舎は南側1工区約1.3haに建設し、一般教室棟と特別教室棟を配置する。
 工区別の土地利用は、1工区が学校用地約1.3ha、緑地・広場が約578平方m。2工区が学校用地5593平方mで体育館を建設し、道路と緑地を配置する。校舎と体育館は歩道橋で結ぶ計画。公共施設は、地下式貯留槽を2基設置する。1工区には容量810平方mを計画する。
 造成工事は、鹿島道路の施工で3月までに着工する。工期は1カ年を見込む。造成に平行して学校施設の設計を固め、建設工事の着手を目指す。担当者は「建設地が傾斜地な点や少子化により校舎の規模はコンパクト化する計画で進めている」と話す。
 新校舎は、3~4階建てで高さが10m以上を想定する。このため、仙台市が昨年5月、都市計画の用途地域を第一種中高層住居専用地域に変更。川平地区再整備事業として、法人が運営する仙台大学(柴田町柴田群)の一部機能移転も検討する。
 同法人は、仙台大学と明成高校を運営。昭和49年に現在地に明成高校と法人本部を建設。普通科や調理科など3科7コースを設ける。男女ともにバスケットボール部が全国区レベルで活躍。仙台大学は、昭和42年柴田郡柴田町に体育大学として開学した。

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