新設小建設に2カ年52億円 19年度予算 初石駅橋上化へ設計(流山市)

[2019/2/8 千葉版]
 流山市(井崎義治市長)の2019年度予算案が7日、明らかになった。一般会計は、過去最大だった前年度を上回り、総額600億6,700万円で、前年度比45億8,200万円(8・3%)増となる。同会計に占める投資的経費は89億5,739万円となり、同43・6%増と1・5倍近い大幅な伸びを見せた。21年4月の開校を目指す大畔(おおぐろ)地区への新設小学校の着工に向け、2カ年総額52億0,056万円の継続費を設定するのが大きい。

 今回の予算案による市全体の予算規模は、一般会計と特別4会計、企業2会計(水道・下水道)を合わせて1,033億4,469万円で、前年度比5・0%増となる。

 新設小学校は、つくばエクスプレス沿線の新市街地地区での土地区画整理事業による児童数の増加に対応するためのもの。基本計画の策定から基本設計・実施設計までを、17年度のプロポーザルで選定された日本設計(東京都新宿区)が担当している。

新設小学校の完成イメージ

新設小学校の完成イメージ

 新設校は約2万1,000平方mの敷地に建設予定で、校舎は木造・RC造・S造地下1階地上3階建ての構造で計画。規模は第I期として延べ約1万2,060平方m、第2期として延べ約2,050平方mの計約1万4,110平方mが見込まれている。予算案では19年度分として、19億7,572万円が計上されている。

 学校関連では、1年遅れで近接地に整備予定の新設中学校についても、建設に伴う造成工事費を2カ年総額4億2,777万円の継続費を設定。このうち19年度は1億0,694万円を充てるほか、別途用地取得費として8億0,949万円の確保を図る。

 また、児童増により増築を図る八木北小学校の校舎も、既存校舎の改修工事とその工事監理委託に、2カ年総額6億2,327万円(19年度は1億6,730万円)の継続費を新たに設定する。

 土木関連では、名都借跨線橋道路拡幅改良事業に、19~21年度の3カ年総額6億4,381万円(19年度は1億4,638万円)の継続費を設定。19年度はJR常磐線を跨ぐ歩道橋の架設工事に着手する予定で、22年度の供用開始を目指す。

 新規の事業についてみると、東武野田線の初石駅施設整備事業に、2カ年総額1,971万円(19年度612万円)の継続費を設定する。橋上駅舎化を図るとともに、自由通路の整備を進める考えで、19年度は基本調査と基本設計に着手する予定でいる。

 また、流山本町への来訪者の利便性向上に向け、赤城山公園の既存トイレを改修、観光公衆トイレとして整備ため、1,971万円を計上する。

 主な事業ではこれらのほか、新設小学校に伴う関連道路の整備を進めるため、1億8782万円を計上。引き続き用地取得を進めるとともに、一部で道路整備にも着手する。1億5,571万円を計上したスポーツフィールド拡張事業では、おおたかの森スポーツフィールドに、少年野球・ソフトボールなどの球技を目的とした多目的グラウンド1面を整備するとともに、東側道路を挟んだ向かい側に駐車場を整備する計画だ。

 汚水・雨水管の整備では、運動公園周辺地区、木地区一体型特定土地区画整理事業の造成計画の進ちょく状況に併せた汚水管の整備に2億1,100万円、江戸川左岸流域関連公共下水道整備事業に10億6,540万円、十太夫・駒木台地先の下水道整備に1億4,040万円、運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業での雨水管整備に3億8,200万円、大堀川1号雨水幹線整備事業に4億3,233万円、TX沿線整備地区配水管拡張事業に2億6,218万円、主要配水管等耐震化事業には3億0,585万円を充てるなどする。

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