県都市計画審議会が3議案議決 大谷SIC上下線を追加 上三川南芳賀第2 市街化区域へ編入
【2019/02/06 栃木版】
県都市計画審議会(会長・森本章倫早稲田大学教授)が5日県公館で開かれ、宇都宮都市計画における区域区分と都市計画道路の変更2件を承認するとともに、宇都宮市施行の簗瀬土地区画整理事業計画の意見書を不採択とした。区域区分と都市計画道路の変更は、上三川インター南(上三川町)11haと芳賀工業団地第2(芳賀町)26.5haを市街化区域に編入。都市計画道路は、大谷スマートインターチェンジ上下2路線を追加するとともに、幹線街路の3.2.101号大通りを西に200m延伸する。土地区画整理事業は意見書を不採択とし、今後は知事認可を経て決定公告、2019年度の着手に備えていく。
第1号議案の宇都宮都市計画区域区分の変更は、県土地開発公社が上三川インター南地区を工業団地として造成。隣接する周辺の工業団地と同様に「産業拠点地区」と位置づけ、研究開発や流通業務機能など高度な産業の集積を図るとした。
町は同地区の地区計画を決定し、用途を工業専用地域に変更するほか、公共下水道整備エリアに位置づける。同地区東側は新4号国道に面し、北に位置する北関東道宇都宮上三川ICとは約2.5kmの至近になる。
芳賀工業団地第2は、芳賀・高根沢工業団地の南に隣接、県企業局が事業主体として整備に着手した。宇都宮ライトレールの沿線として周辺の産業集積地とともに「産業拠点地区」と位置づけ、研究開発や流通業務機能を含む高度な産業の集積を図るとした。
市街化区域への編入とともに、町は用途を工業専用地域に変更。同地区の東には第1種住居地域が隣接しているものの、同地はホンダの従業員のための住宅地として開発を見込んでいる。
第2号議案の都市計画道路の変更は、宇都宮市が整備を進めている東北自動車道にアクセスする(仮称)大谷スマートICの上下2路線を追加。幅員は2車線の14.5mで、上り線(都市計画道路1・5・1号)の延長が430m、主要地方道宇都宮今市線から分岐する下り線(同1・5・1号)は350m。
同幅員は料金所が設置される拡幅部で、幅員構成は車道3.5m×2車線の両側に路肩2.5m、中央帯2.5mで分離する。なお、周辺が住宅地の上り線には両側に側道5mを確保。一般部では車道3m×2車線に路肩0.5mを配置した幅員7mとしている。
同県道の3・2・101号大通りは幹線街路で、下り線分岐に伴い右折レーンを設置する関係から、影響範囲となる西側に200m延伸。決定後の延長が6480m、幅員30mの4車線。起点部の川向町地内には宇都宮駅前広場1万4800平方mを設置するとした。
第3号議案は、簗瀬土地区画整理事業実施に伴い意見書を不採択としたもの。同土地区画整理事業の施行計画面積は11ha。2019年度に着手し23年度の完了予定で事業計画を策定した。
地区内にはすでに市街地が形成されており、既設の道路を活用するとともに、地籍整備型土地区画整理事業を導入。地区中央部の水路は暗渠化し遊歩道として活用するほか、配置する街区公園には900平方mを確保する。計画人口は900人を試算した。