小山市は1日、一般会計が前年度比7.6％増で過去最大規模の644億円となる2019年度当初予算案の　施策の柱は、[1]市民生活の安全・安心・健康づくり・医療・保健・スポーツ・教育・福祉対策の推進[2]まち・ひと・しごと創生総合戦略と地方創生の推進[3]社会資本整備による景気・地域経済の再生の推進-3項目。

　具体的には、▽市民の生命・財産を守り、地域の安全・安心な暮らしのために▽健康づくり・医療・保健・スポーツ・教育の充実のために▽高齢者・障がい者がいきいきと生活できる福祉対策等社会保障の充実のために▽産業の振興による新たな雇用創出のために▽新しい人の流れの創出のために▽出会いから結婚・出産・子育ての希望の実現のために▽持続可能な地域づくりのために▽産業・都市・教育基盤整備による「人と企業を呼び込む施策」推進のために▽地域住民の利便性向上のために-とする施策に取り組んでいく。

　「市民の生命・財産を守り、地域の安全・安心な暮らしのために」では、市道整備や整備事業者を決定した市役所新庁舎整備事業などのほか、豊穂川流域の排水強化対策で河道設計に着手する。

　「健康づくり・医療・保健・スポーツ・教育の充実のために」では、整備事業者を決定した市立体育館整備事業のほか、琵琶塚古墳および摩利支天古墳の保存整備に向けた実施設計を行うとした。

　「産業の振興による新たな雇用創出のために」では、新規工業団地のテクノパーク小山南部に着工する。

　「新しい人の流れの創出のために」では、渡良瀬遊水地観光地化推進事業を挙げた。エコ・アグリツーリズム推進拠点施設の設計と工事で7486万円を計上。城山公園フラワーパーク整備事業は、測量や設計で2800万円とし、19～22年度までの事業を予定した。

　「出会いから結婚・出産・子育ての希望の実現のために」には、認定こども園整備補助として静林幼稚園に2億8172万円、せいほう幼稚園に1億2379万円を配分。

　「産業・都市・教育基盤整備による人と企業を呼び込む施策推進のために」では、▽小山駅東口周辺土地利用推進事業▽間々田駅周辺地区第三期道路整備▽LED照明導入促進▽豊田中学校区新設小学校整備-など。

　小山駅東口周辺土地利用推進事業では、都市機能の導入手法や土地利用推進計画を検討。間々田駅周辺地区第三期道路整備事業は、19～24年度までの事業となっている。LED照明導入促進については、街路・公園園路・学校屋内運動場が対象となっている。

　豊田中学校区新設小学校整備事業では、豊田中学校・豊田南小学校・豊田北小学校の小中一貫校を、豊田中と隣接地に整備を計画。19年度は、外構や学校施設の基本設計および実施設計。20～21年度に学校施設等の工事を行うとしている。

　特別会計では、墓園やすらぎの森事業が前年度当初比3.2％減の5390万円、与良川水系湛水防除事業19.3％増の4770万円、小山東部第二工業団地造成事業70.3％減の1億9540万円、テクノパーク小山南部造成事業61.9％増の4億9790万円。

　企業会計では、水道事業の資本的支出が23.5％増の12億4955万円。公共下水道事業については、19年度から農業集落排水事業を統合し企業会計へ移行。資本的支出は41億6674万円となっている。概要を公表した。普通建設事業費は46.8％増の102億4199万円。建設関連主要事業は、整備事業者が決定した新庁舎整備事業や市立体育館整備事業を進めていくほか、エコ・アグリツーリズム推進拠点施設整備、城山公園フラワーパーク整備事業、豊田中学校区新設小学校整備事業、豊穂川流域排水強化対策事業などが挙げられている。下水道事業については、19年度から企業会計に移行する。 　 ＝2-3面に主要事業と予算額
下水道を企業会計移行