新庁舎の計画費盛る 投資的経費が447億円 (気仙沼市 19年度予算案)

[2019/2/2 宮城版]
 気仙沼市の菅原茂市長は1日、定例記者会見を開き、2019年度予算案を公表した。一般会計は前年度比27.9%減の804億6190万円。このうち、投資的経費は同5.6%減の447億3688万円となった。新規では、新庁舎建設事業の基本構想・基本計画策定業務委託費に1521万円を盛り込むなどした。
 一般会計の震災復興予算は約505億円(同9.6%減)、通常予算は約300億円(同1.1%増)。投資的経費のうち、災害復旧費は106億2728万円(同4.4%減)となっている。
 新庁舎建設事業は、既存の本庁舎や第2庁舎などを25年度までに建て替える計画。本年度は基本構想策定支援業務を国際航業(気仙沼営業所・気仙沼市)に委託した。建て替えの場所は決まっておらず、3日に新庁舎建設基本構想策定有識者会議を開き、数箇所の候補地を示して意見を求める考え。
 19年度は基本計画の作成業務を委託し、20年度で基本設計・実施設計のとりまとめに着手、22年度から建設工事を進める見通し。
 新規事業はこのほか、面瀬保育所整備事業(仮称)の用地取得費などに5719万円、唐桑保育所整備事業の設計業務委託費に1900万円、田中浜体験あずまや駐車場整備事業に1900万円を盛り込んだ。
 主な継続事業では、水産基盤関連が、海岸保全施設整備事業に75億1102万円、漁港施設等災害復旧事業に70億9292万円、漁業集落防災機能強化事業(漁集事業)に21億1753万円を計上。海岸保全施設整備事業は19~20年度で限度額14億5000万円、漁集事業は同年度で2億5662万円の債務負担も設定した。
 道路関係では、8路線の街路整備事業に63億2130万円、道路整備事業に39億3460万円、市道・橋梁・河川の災害復旧事業に27億8760万円、復興事業に係る道路補修事業に6億1507万円を予算化。債務負担では、都市計画道路整備事業に19~20年度で限度額8億2700万円、朝日町赤岩港線道路整備事業に同年度で限度額8億1000万円を設定した。
 これ以外では、被災市街地復興土地区画整理事業に95億8003万円と債務負担で限度額4億8617万円、新一般廃棄物最終処分場整備事業に実施設計費や用地取得費など1億3956万円、水産研修センター災害復旧事業に2億2760万円と債務負担で限度額5689万円、鹿折みどりのふれあい広場整備事業に造成工事費など1億5000万円と債務負担で限度額1億5000万円を充てている。債務負担の期間はいずれも19~20年度。
 一般会計と9つの特別会計、3つの企業会計を合わせた19年度予算総額は1203億7335万円(同2.8%減)。予算案は8日開会の市議会2月定例会に提出する。
 なお、復興交付金の23回申請が復興庁から認められ次第、30億円程度の補正予算案を同議会に追加提案する見通し。

気仙沼市の2019年度予算表

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