シグマ建工で新築 女川石浜に水産加工場(ワイケイ水産)

[2019/1/29 宮城版]
 水産加工業のワイケイ水産(女川町、木村喜一代表取締役社長)は、同町石浜地区に水産加工場と冷凍工場を建てるため、17日に新築工事の安全祈願祭を執り行った。施工は建築をシグマ建工(石巻市)、冷凍工場の機械設備を宮城プラントサービス(同)が担当する。これから本格着工し、12月中旬の完成を予定している。
 水産加工場はS造2階建て延べ850平方mの規模で、煮魚などの加工場や、事務室、製品検査室を配置する。新たな商品開発も行う。冷凍工場はS造平屋で3000tの保管能力を確保し、サバやイワシなど輸出用の原材料を取り扱う。
 建設場所は女川町が大震災後に造成した水産加工流通施設用地の一角で、敷地面積が7038平方m。施設整備費は、女川町水産業共同利用施設復興整備事業の補助金を活用する。
 ワイケイ水産は昭和43年2月設立の株式会社。営業品目は水産物鮮魚、冷凍加工品販売、水産物買付、冷凍食品加工販売など。現在は町内の石浜地区に加工場、鷲神浜地区に冷凍庫がある。今回は第2工場を建てる。鷲神浜の冷凍庫は第2工場の完成後に廃止する考え。
 同町の水産加工流通施設用地には、ワイケイ水産のほか、高政、マルキン、万石の粒、サンスイ、宮城東洋の5者が立地し、水産関連施設を建設する計画になっている。対象用地にはまだ8つの空き区画があり、町は2月28日まで立地事業者を募集している。
 立地事業者に対しては、一定の条件を満たせば町水産業共同利用施設復興整備事業で、施設整備に関する対象事業費の8分の7以内を補助する。町はこの補助金の申し込みも同日まで受け付けている。

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