中区機場を8月入札 県内工事17件、業務39件 19年度発注予定(東北農政局)

[2019/1/24 宮城版]
 東北農政局は、2019年度の発注予定をホームページに公表した。21日時点で、県内の工事17件と業務39件を盛り込んでいる。工事の発注方法は全て一般競争入札。主な工事は、8月ごろに河南二期(一期)農業水利事業の中区機場建設工事を入札する。東松島市に排水機場を新設する工事で、概算工事規模が10億~20億円未満。19年度からの新規事業では、角田地区国営施設応急対策事業で江尻排水機場の工事1件と業務5件を盛り込んだ。
 中区機場は、既存の中区第一排水機場と定川支川排水機場の2つを統合し、整備する。ポンプ設備は横軸斜流ポンプで、口径1500mmを2台、1000mmを2台、800mmを1台設置する。塵除設備や排水樋門ゲートなども整備する。
 中区機場建設工事は、排水機場工事や建屋工事の一式と、ゲート設備2門の設置を行う。工種は土木一式と建築一式。工期は約39カ月。資材は5300立方mの生コンや、170本のコンクリート杭を使う。
 中区機場の基本・実施設計業務は、建築・土木、設備関係ともに三祐コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。
 これ以外の県内工事を四半期別に見ると、第1四半期が4月ごろに中津山農業水利事業の鶴家・後谷地排水機場付帯施設整備その他工事の1件、5月ごろに仙台東災害復旧関連区画整理事業の仙台東地区舗装復旧その1~その3工事の3件、6月ごろに同事業の仙台東地区農地復旧その1工事や七郷換地区暗渠排水その4工事など5件を発注する。
 第2四半期は、7月ごろに仙台東災害復旧関連区画整理事業の暗渠排水整備第五期工事と同第六期工事の2件、8月ごろに河南二期(一期)農業水利事業の赤井堀排水路その1工事や筍堀排水路その5工事など4件を予定している。
 第3四半期は、12月ごろに江尻排水機場の建屋耐震対策等改修工事を発注する。工事内容は建屋補強と屋上防水補修で、概算工事規模が3000万円未満、工期が約4カ月。施工場所は角田市江尻地区。
 県内業務は、一般競争入札で26件、簡易公募型競争入札で2件、簡易公募型プロポーザルで11件を委託する。業務区分別では、建設コンサルタントが34件、補償コンサルタントが4件、測量が1件。
 江尻排水機場の関連業務は▽建築整備実施設計▽コンクリート構造物改修実施設計▽機械設備改修実施設計▽地質調査▽河川協議資料作成──業務の5件で、いずれも一般競争入札で発注する。入札時期は、建築整備実施設計が10月ごろで、残りが11月ごろ。
 江尻排水機場は、老朽化していることからポンプ設備や機械設備、土台のコンクリート構造物などを改修し、建屋を耐震補強する。既存の建屋はRC造平屋978平方mの規模。排水能力は口径2600mmのポンプ4台で毎秒62tとなっている。事業期間は19~26年度、事業費は約58億円を見込む。
 発注予定ではこのほか、県内を含む東北管内の業務として、設計材料単価調査業務や農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル(水路トンネル編)案策定業務など13件を委託する。

揚水機場の応急 対策工事を追加(18年度発注予定)

 東北農政局は、本年度の発注予定を更新し、21日付でホームページに公表した。県内関連は、旧迫川地区の国営施設応急対策事業で、吉田揚水機場応急対策工事を追加した。2月ごろに一般競争入札で発注する。
 同工事は、登米市米山町西野地区で始動制御器のカムスイッチと隔壁板を交換する。概算工事規模は3000万円未満。

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