市での管理・運営開始 幕張海浜公園 民活公募の準備も(千葉市)

[2019/1/22 千葉版]
 千葉市都市局緑政課は、2019年度から美浜区の県立幕張海浜公園(A~Cブロック)を運営・管理を担当するに当たり、プロポーザル方式で年間管理・運営業務の委託事業者を公募している。委託期間は19年4月から20年3月までと、これまでの県による指定管理者制度と異なり、他の市立公園と同様に単年度の業務委託とし、プロポーザルへの参加は2月18日まで受け付けている。市では同公園の民間活力を使った賑わいの創出も計画しており、別途公募に向けて準備を進めている。

 今回のプロポーザルでは、提案者のプレゼンテーションとヒアリングを2月26日に予定。同下旬にも候補者を選定して、年度内にも協定を結ぶ考えだ。

 同公園の管理に向けてはこれまでに、幕張新都心地区のまちづくりに最大限活用することを目的に、施設の保有者である県と協議。19年4月から市が管理することになった。このため、年間を通して高い水準で維持・管理し、来園者のサービス向上やさらなる集客を図ることで、公園の価値を高めることを目的にプロポーザルを実施することにしたとしている。

 幕張海浜公園は、A~Gの7ブロックに分かれているが、日本サッカー協会による「JFA夢フィールド」(建設中)やZOZOマリンスタジアムなどがある海側のD~Gブロックは管理・運営の対象外とし、大芝生広場があるBブロックや、日本庭園「見浜園」があるCブロックなど、A~Cブロックの19・4haを対象とする。

 プロポーザルの参加資格は、県内に事業所または事務所を持つ法人その他の団体またはそのグループとし、グループの場合はグループ名称を設定した上で、代表となる法人を選定することとした。

 業務内容は、公園施設の維持管理や保守点検・修繕のほか、公園内の清掃、園内の定期的巡回および夜間警備といった維持管理業務に加え、見浜園などの運営、施設の利用促進を目的としたホームページやパンフレットなどによる広報活動、使用料徴収、利用者の満足度・ニーズ・利用者数調査など。業務に必要な財源は、駐車場などの有料施設などに伴う使用料収入や市の委託料、自主事業による収入となる。

 一方、次年度に事業者の選定と委託を進める考えの民活事業に当たって市は18年7月から、マーケット型サウンディング(対話)調査を実施。12団体が参加したといい、カフェやレストランなど飲食施設の設置提案に加え、大規模プールや屋内遊技場などスポーツ施設のほか、その他ドッグランや保育施設だけでなく、イベントなどソフト面でも提案があったとした。市ではこれらを受けて、賑わいづくりや活性化の視点で事業内容を検討、公園利用者や周辺住民、有識者の意見も踏まえ、早期事業化を図るため検討を進めている。

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