角田でほ場整備40ha 高田萱場地区/19年度から計画調査(県大河原振興 )

[2019/1/19 宮城版]
 県大河原地方振興事務所は2019年度、角田市の高田萱場地区でほ場整備に向けた計画調査に着手する予定だ。地区面積は40haで、3年かけて調査を進め、22年度の事業採択を目指す。管内のほ場整備に向けてはこのほか、19年度に七ケ宿東部地区と七ケ宿西部地区で測量設計を作成するとともに、富上地区など6地区で事業化に必要な計画づくりを進める。
 高田萱場地区は、本年度から計画調査を進めている尾袋川東地区の南側に隣接する水田で、現況が10a区画となっている。ほ場の区画整理で1ha以上に大区画化し、農道の拡幅や用・排水路の再整備などを進める。既存の用排水路は土水路となっている。
 七ケ宿東部地区は、区画整理の対象面積(受益面積)が25.9haで、標準面積を30a区画に拡大するほか、延長6.7kmの道路、延長5.7kmの用水路、延長7.5kmの排水路、18.6haの暗渠排水などを整備する。事業期間は18~22年度。総事業費は7億8600万円で、うち1億0300万円を測量設計費に充て、残りを工事費に活用する考え。
 全体面積のうち、道路や水路などを除いた水田と畑の面積が約19ha。水田と畑は、八合分区の約10ha、沼ノ内分区の約3ha、萩崎分区の約3ha、原道上分区の3haに分け、測量設計や工事を進める。
 本年度は八合分区の測量設計業務を大江設計(仙台市青葉区)に委託した。残る3分区の測量設計業務は19年度以降に委託する。測量設計がまとまった分区から順次、着工する。
 七ケ宿西部地区は、受益面積が18.3haで、うち農地面積が14.6ha。区画整理では整地工と、延長3.2kmの道路、延長3.7kmの用水路、延長4.6kmの排水路、13.6haの暗渠排水を整備する計画。事業期間は18~22年度。総事業費は4億2400万円。
 農地は田堀分区の11haと追分川根地区の3.6haに分け、19年度以降に測量設計や工事を行う。
 この七ケ宿の2地区は、農地中間管理機構関連農地整備事業で区画整理を行う。道路は幅員4~5mに拡幅し、用水路を開渠のフリューム、排水路を排水フリューム、暗渠排水をポリエチレン管で整備する予定になっている。
 ほ場整備の事業化に向けた計画調査を継続する地区とその受益面積は、柴田町の富上地区107.9ha、入間田地区79.1ha、船迫地区59.1ha、角田市の尾袋東地区85ha、川崎町の古関地区32.3ha、小沢地区18.1ha。事業化の目標年度は、富上が20年度、残り5地区が21年度。

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