工事・業務305件予定 船形コロニー居住棟など 第4四半期発注予定(宮城県出納局)
[2019/1/8 宮城版]
宮城県出納局は2018年度の発注予定を更新し、1月4日付けで公表した。第4四半期に発注する案件数は、1月1日時点で工事が210件、業務委託が95件となっている。大規模公共事業として実施する船形コロニー(大和町)の改築事業に関し、居住棟の改築工事を6件に分けて発注するほか、電気など設備工事3件を発注する。内陸移転した松島自然の家(東松島市)の工事では、未着手となっている本館と体育館の建築工事を発注する。
出納局が更新した発注予定によると、発注額が250万円以上の工事は210件。2017年度同期比で9件増。2018年度当初からは876件減少した。210件のうち、17件は1月7日付けで一般競争入札を公告した。
部局別の件数は、土木部が104件(本庁24件+出先機関80件)と最も多く、全体の49.5%を占めている。次いで、農林水産部は出先機関が発注する65件。教育庁は本庁20件、警察本部は10件で、いずれも本庁が発注。企業局は10件(本庁5件+出先機関5件)、経済商工観光部は本庁発注分の1件となっている。
知的障がい者の入所施設・船形コロニーの居住棟の工事は、土木部営繕課が入札を所管する。県は老朽化した既存居住棟を解体し、跡地にA棟(80室)、B棟(80室)、C棟(80室)を建設する方針。先にA棟とB棟を建設することとし、A棟改築工事その1~その3とB棟改築工事その1~その3の計6件の一般競争入札を1月中に公告する。
A棟、B棟とも構造はそれぞれ、木造の建物3つがエキスパンションジョイントされた一体型の施設となっている。A棟は木造平屋計3686平方mで、その1とその3で各40室の居住棟を、その2で事務室と外構を建設する。B棟は木造平屋計3675平方mで、その1とその3で各40室の居住棟、その2で事務室と外構を建設する。6件とも概算の工事規模は2億~5億円を試算している。
居住棟の工事ではほかに、土木部設備課がA、B棟両方を対象にした電気工事と衛生工事、空調工事を一般競争入札によって発注する。概算工事規模はそれぞれ6000万~5億円程度を見込んでいる。
2017年6月に野外活動フィールドが先行オープンしている松島自然の家では、旧宮戸小学校跡地となる本館・体育館エリアの整備に着手する。松島自然の家改築工事の一般競争入札を1月中に公告し、宿泊施設を兼ねる本館(RC造3階建て延べ2691平方m)と体育館(S造2階建て延べ900平方m)の工事を発注する。工期は17か月、概算工事規模は5億~22億9000万円を試算している。
老朽化によって建て替える視覚支援学校(仙台市青葉区)の寄宿舎に関し、土木部は本体の改築工事と関連する電気、機械、昇降機工事の3件を発注する。本体の規模はRC造3階建て延べ1146平方mとし、概算工事規模2億~5億円を見込む。
震災津波によって被災した港川(南三陸町)の災害復旧では、港川河川災害復旧工事その4を発注し、樋門1基を建設する。概算工事規模は5億~22億9000万円を試算している。
このほか、石巻好文館高校の改築事業では、旧石巻女子高校時代から使用している既存校舎の解体工事を発注する。概算工事規模は1億~5億円を想定している。