4四半期に297件予定 発注見通し ゼロ県債で前倒しも(県土整備部)
[2019/1/8 千葉版]
県土整備部による、2018年度第4四半期分の工事発注見通しが明らかになった。1日付で追加、または発注時期の見直しなどがあった案件を含め、1~3月に公告または発注を予定する案件は297件。県議会12月定例会で議決された補正予算で設定された債務負担行為(ゼロ県債)による、年度をまたいだ前倒し発注による案件に加え、本課発注とする大型案件も追加されるなどしている。
債務負担行為の設定は、県発注工事の施工時期の平準化を図るのが主な目的。舗装道路の修繕費や道路改良費などに、合計47億2,600万円分の工事を、年度をまたいで施工できるよう設定している。
本課発注を予定する主な追加案件をみると、河川整備課は、いずれも長生土木事務所分として「広域河川改修(復興)工事」の一宮川護岸工その21からその23までの3件を一般競争入札で発注予定。工期は9~12カ月で見込んでいる。
河川環境課では、葛南土木事務所管内で、3号主ポンプ設備の整備を計画する「河川管理施設機能確保工事(秣川排水機場3号ポンプ設備整備)」(工期11カ月)と、「県単河川維持工事(真間川護岸補修工)」(工期8カ月)の2件を追加。工種は機械器具設置工事と土木一式工事。ともに一般競争入札での発注を計画する。
営繕課は、県立市原特別支援学校の教室棟外増築工事を建築本体・機械設備・電気設備の3分離で発注を予定する。増築の規模はS造2階建て延べ784平方mで、併せて渡り廊下棟(延べ104平方m)を増設。工期はいずれも11カ月を見込んでおり、建築本体は一般競争、残る設備工事2件は指名競争入札での発注を予定する。
建築関連では、施設改修課も、県文化会館の空調機設置工事の発注を計画。指名競争入札で、工期に5カ月を見込む。
港湾課は、26個の方塊ブロックと、基礎捨石3,800立方mを設置する「千葉港港湾環境整備工事(千葉中央地区千葉みなと護岸工その6)」(千葉港湾事務所分)を7カ月の工期で、また、富津市の浜金谷港で防波堤を整備する「港湾災害復旧工事(29災港第2・3・4号)」を工期9カ月でそれぞれ一般競争入札を予定。工種はともに土木一式工事。
道路整備課は、長生土木事務所管内で国道道路改築工事2件、海匝土木事務所管内で時曽根橋(仮称)の下部工2件を追加。長生管内の国道409号の改築工事は、長南町坂本の改良工その4と、茂原市野牛での地盤改良工で、工期は10カ月と9カ月。いずれも一般競争入札で発注する。
同じく一般競争入札を予定する時曽根橋(仮称)の下部工は、国道126号に架かる橋の下部工で、その1とその2に分割。工期はともに7カ月としている。
同課ではまた、北千葉道路事務所管内でも、成田市ウイング土屋地区で、3件の橋脚工を発注取り止めとする一方、一部をまとめた「社会資本総合交付金工事(仮称下金山橋P12・P14橋脚)」の一般競争入札を予定。工期は15カ月で、2基の橋脚を設置する。また、東葛飾土木事務所管内では、流山市三輪野山地先で「社会資本整備総合交付金工事((仮称)三郷流山橋取付高架橋P1・P2橋脚)」の発注が予定されており、工期に10カ月を見込んでいる。
これらのほか、夷隅土木事務所管内では、大多喜町小沢の県道小田代勝浦線で「ふさのくに観光道路ネットワーク及び県単道路改良(一般)合併工事(小沢又擁壁工)」の発注を計画。工期に12カ月を見込む。香取土木事務所管内でも、東庄町羽計地先の県道下総橘停車場東城線で「ふさのくに観光道路工事(羽計法面工)」の一般競争入札を予定しており、工期は10カ月とした。
本課発注分では下水道課も、印旛沼下水道事務所分として、工期に16カ月を見込んでいた「花見川終末処理場水処理設備第4系列最初沈殿池汚泥掻寄機更新工事」の発注を見送る一方、13カ月の工期であらためて発注することとしている。
出先事務所分をみると、東葛飾土木事務所や印旛土木事務所、海匝土木事務所、長生土木事務所、市原土木事務所、柏区画整理事務所などで、1日付で追加された工事案件が目立っている。