老朽化対策に24億円 小中学校/31年度から3年間で(石巻市)

[2018/12/27 宮城版]
 石巻市は小中学校の校舎老朽化対策事業で、31年度に稲井小学校、鹿妻小学校、北上中学校の3校で改修工事を進めるとともに、釜小学校、貞山小学校、山下中学校の3校で工事に向けた実施設計に着手する予定だ。校舎老朽化対策の事業費は31~33年度で24億4092万円を試算しており、うち31年度分に7億1720万円を見込んでいる。
 老朽化対策の内容は、屋上防水改修、外壁防水改修、トイレの洋式化、多目的トイレの設置、高架水槽の更新、電気設備と機械設備の改修など。学校によって高架水槽の更新などを行わない場合もある。
 老朽化対策工事の実施設計業務は本年度、稲井小を東北綜企画(仙台市泉区)、鹿妻小を千葉設計(石巻市)、北上中をみやび建築工房(名取市)に委託した。
 稲井小学校は、RC造3階建て延べ566平方mの東教室棟、同1928平方mの管理教室棟、同1257平方mの西教室棟、RC造平屋59平方mの東機械室、同44平方mの西機械室が設計対象となっている。
 鹿妻小はRC造3階建て延べ4347平方mの校舎、北上中は同2階建て延べ3180平方mの校舎を改修する。
 市内には小学校が33校、中学校が19校ある。校舎の老朽化対策事業は、大震災後に建てられた学校以外を対象に、27年度から進めている。基本的には毎年、小学校2校と中学校1校の3校で工事を進めるほか、小学校2校と中学校1校の3校で実施設計を行う。実施設計に着手した学校は、翌年度に工事を行うというサイクルを繰り返す。
 総合計画の実施計画(31~33年度)では、老朽化対策の事業費として、小学校に16億2730万円、中学校に8億1362万円を充てている。ともに31年度から3カ年の事業費となる。
 ただし、市は31年度に公共施設長寿命化計画の策定業務を委託し、32年度までに同計画をまとめることにしており、その計画内容によっては老朽化対策の進め方を見直す可能性もある。

31年度に河南西中のプール改築

 
 同市は31年度、河南西中学校のプール改築工事に着手する。新プールはFRP製で、25m×15.7mの7コースとなる。工事では既存施設を取り壊し、跡地に新しいプールを造る。
 新プールには木造平屋約120平方mの付属棟を設け、更衣室やトイレ、機械室などを配置する。改築の実施設計業務はササキ設計(石巻市)、建設場所の地質調査業務は中央開発(東北支店・仙台市若林区)に委託した。

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