保育園新設でプロポ 33年4月開設へ募集要項(船橋市)
[2018/12/20 千葉版]
船橋市子ども政策課は19日、行田1丁目に残るAGCテクノグラス中山事業場跡地に整備を計画する認可保育所を設置・運営する事業者の募集に当たり、要項などを明らかにした。33年4月の開設を予定している。事業者はプロポーザル方式で選定する考えで、市は事業者に事業用地をさら地で30年間貸し付けて保育所を運営してもらう方針。来月18日には事業者説明会と現地説明会を予定しており、市では参加を呼び掛けている。
保育所については、0歳児から就学前までの幼児を受け入れるものとし、定員には150人~160人を想定。用地の所在地は行田1-382-22の1399平方mで、工事に着手する32年6月から62年度末までの約30年間の事業用定期借地権設定契約を結ぶ考えだ。
用途地域は工業地域で、建ぺい率・容積率は60/200%。第一種高度地区(20m)に設定されているが、計画地や計画地周辺は、工場跡地として土壌汚染が確認されたため、土壌汚染対策法に基づき、汚染を除去するための環境対策工事が実施された経歴があるなどとしている。
募集要項は31年3月8日まで配布予定。募集のスケジュールをみると、来月18日の事業者説明会と現地説明会(応募予定者は参加必須)は同15日まで参加申し込みを受け付け。並行して同11日まで質問を受け付けるとともに、応募申請書類については2月25日~3月8日の提出を求める。書類審査を3月中旬~5月中旬に実施した上で、ヒアリング審査を伴う事業者選定委員会は5月下旬から6月上旬にかけて開催。事業者の内定 は同6月を見込んでいる。
この後、各所管課との協議または事前協議書の提出を7月上旬から12月下旬に進めるのに並行し、宅地開発事業事前審査申請、いわゆる開発許可申請8月10日に予定。入札や契約32年になる見通しで、施設の建設着手32年6月ごろ、33年2月の工事完了と、同4月1日の開設(厳守)を目指すとした。
プロポーザルへの参加資格は、同市または関東地方で定員90人以上の認可保育所または2・3号定員90人以上(3号定員を設定していること)の認定こども園を3年以上運営しているか、定員60人以上の認可保育所または2・3号定員60人以上の認定こども園を2園以上運営し、それぞれ3年以上運営していることなどとしている。
同敷地の最寄となる東武アーバンパークライン塚田駅周辺では、大規模開発工事や塚田第二小学校(仮称)の建設工事が進められており、市では動線の確保など、他の工事などと工程の調整が必要となるとするとともに、前面道路は隣接開発工事で敷設される予定であるものの、現在は完成しておらず、施設の設計に当たっては並行して進められる工事の計画を確認するよう求めている。
市では施設整備に伴う補助金として、2億6815万円を試算。さらに土地の借り上げに当たっても、施設の開設から10年間は、400万円を上限として賃借料の2分の1の額を補助するとしているが、変動する可能性もあるとしている。