大江設計でほ場設計 七ケ宿東部/八合分区の13.4ha(県大河原振興)
[2018/12/19 宮城版]
県大河原地方振興事務所は、八合分区区画整理測量設計業務の一般競争入札を開札し、総合評価を経て大江設計(仙台市青葉区)が1620万円で落札した。予定価格は1993万8000円。開札日は11月29日で、今月17日に落札決定した。この業務では、七ケ宿東部地区で25.9haの農地を区画整理するに当たり、八合分区の13.4haについて実施設計などをまとめる。
業務内容を詳しく見ると、ほ場整備の実施設計以外に、2~4級基準点測量と、4haの境界測量や重ね図の作成、延長1.1kmの経始測量を行う。業務場所は七ケ宿町字新八合地区。履行期間は31年3月29日まで。
入札には2社が参加した。総合評価の総合評点は、大江設計が73.06点、次点が67.42点だった。
七ケ宿東部地区は、中間管理機構関連農地整備事業で区画整理を進める。事業期間は30~35年度。総事業費は7億8600万円で、うち1億0300万円を測量設計費に充て、残りを工事費に活用する。
計画では、道路の整備延長が6.7kmで、幅員4~5mを確保する。排水路は整備延長が7.5kmで、排水フリュームを用いる。用水路は整備延長が5.7kmで、ベンチフリュームのオープン水路とする。暗渠排水は対象面積が18.6haで、ポリエチレン管を敷設する。
区画整理の対象面積のうち、道路や水路などを除いた水田と畑の面積は約19haで、八合分区の約10ha、沼ノ内分区の約3ha、萩崎分区の約3ha、原道上分区の約3haに分けて測量設計や工事を進める。
区画整理の実施設計を委託するのは八合分区が初めて。残る3分区の測量設計業務は、来年度以降に別途委託する。場合によっては複数の分区をまとめて委託する可能性がある。
来年度末には最初の区画整理工事を発注し、32年度から本格的に現場施工に取り掛かる考えだ。
七ケ宿東部地区は、白石川や、その支流の横川に沿った場所に位置している。現況の農地は1区画当たりの面積が5~10aと狭いため、区画整理で標準面積を30aに拡大する。ただし、山間部で傾斜が急なため、30a区画にできるのは全体の52%になる見込み。