ビル新築を年度内発注 石巻の優良建築2地区(地権者が共同で)
[2018/12/18 宮城版]
石巻市の22回復興交付金申請では、優良建築物等整備事業(優建事業)の5地区に事業費ベースで計8億0822万円が認められた。5地区ではいずれも地権者が共同で複合ビルの建設を計画しており、立町二丁目4番と、中央2丁目3番A-1の2地区は年度内に新築工事を発注する予定だ。
立町二丁目4番は、同地区優良建築物等整備事業建設協議会(高橋譲司理事長)が、RC+S+木造5階建て延べ1595平方mのビルを建てる。高さは約16m。1階に駐車場や商業店舗を配置し、2階以上を賃貸住宅に活用する。
新築設計は、都市建築設計集団(仙台市青葉区)・ソイソース建築設計事務所(同)設計JVが担当している。
総事業費は約6億5000万円。22回交付金申請では、30年度分に4129万円、31年度分に1億2388万円の事業費が認められており、工事費と工事監理費に充てる。
中央2丁目3番A-1は、同地区優良建築物等整備事業建設協議会(佐々木良三理事長)が、S造6階建て延べ約1300平方mのビルを建て、店舗や住宅に活用する。
総事業費は約5億1000万円。22回交付金申請では、30年度分に6567万円、31年度分に7754万円が配分されており、工事費と工事監理費に使う。
この2地区は、現地に地権者の既存施設が残っているため、解体工事から着手する。優建事業の一般業務代行は、ふるさとのまちサポート(東京都港区)・まちづくりカンパニー・シープネットワーク(東京都千代田区)JVが担当している。
22回交付金申請では、立町一丁目5番A-1に7611万円、立町一丁目5番A-2に4721万円、中央二丁目4番南に3億7650万円の事業費も認められた。
立町一丁目5番の2地区は、ともに新築の実施設計費を確保した。複合ビルの規模はA-1がS造5階建て延べ6900平方m、A-2がS造6階建て延べ3300平方mを計画。あす街(石巻市)が事業主体となっている。
中央二丁目4番南は、複合ビルの新築に着手済み。今回配分された事業費は31年度分の工事費と工事監理費に充てる。