空調工事費が24億円 12月補正案に追加計上 学校の約700室分( 石巻市)

[2018/12/14 宮城版]
 石巻市は、一般会計12月補正予算案に、小学校と中学校の空調設備整備事業費として27億8880万円を計上した。設計費と工事監理費、工事費などで全額を繰越明許費に設定。このうち工事費は約24億円。まずは設計業務を委託し、できるだけ早期の工事発注、設置完了を目指す。現時点では一般競争入札で工事発注することを想定している。
 同事業費の内訳を見ると、小学校の設計業務委託費が1億5340万円、工事監理業務委託費が1億0620万円、工事費が15億9440万円、中学校の設計業務委託費が7442万円、工事監理業務委託費が5152万円、工事費が8億0830万円。残りは事務費など。
 空調設備は、市内の全小中学校にエアコンを導入する。市内の小学校は33校、中学校は19校で計52校だが、今回の事業費は北上小を除く51校分に充てる。設置対象の室数は、普通教室、保健室、職員室、校長室、放課後児童クラブの部屋など約700室に及ぶ。
 北上小は、移転新築工事を発注したばかりで、この工事に合わせてエアコンを設置する。新築施工は、建築を豊和建設(石巻市)・山大(同)特定JV、電気設備を日本製紙石巻テクノ(同)、機械設備を晃和工業(同)が請け負う。エアコンの設計業務は、日立建設設計(北日本支店・仙台市青葉区)に随意契約で委託した。
 市内の小中学校には現在、コンピューター教室や放送室、特別支援教室など一部にしかエアコンが設置されていない。
 12月補正予算案の一般会計(7号)は、14億6168万円を追加し、総額を2273億3132万円とする。空調設備整備事業費を計上する一方で、下水道事業特別会計繰出金などを減額した。予算案は開会中の市議会12月定例会に追加提案し、21日の可決を予定する。

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