体育館新築を月内公告 野球場など3件は年明け (東松島市 奥松島運動公園)
[2018/12/6 宮城版]
東松島市は奥松島運動公園の災害復旧で、年度内に6件の工事を発注する意向だ。3件は体育館の建築工事、電気設備工事、機械設備工事で、月内に一般競争入札を公告し、来月に開札する予定。残り3件は体育館以外の施設建築工事と、野球場他整備工事、テニスコート他整備工事で、いずれも年明けに入札する見通し。
体育館はRC造平屋2400平方mの規模で、アリーナやギャラリーなどの配置を計画。建築工事は外構工事との一括を想定。概算工事規模は、建築が13億円、電気設備が2億6500万円、機械設備が1億2400万円となっている。工期は3件とも15カ月を見込む。
体育館以外の施設は、トイレ、野球本部棟、管理棟などで、これらの建築工事を一括発注する。概算工事規模は1億2400万円。工期は12カ月。管理棟はRC(一部S)造平屋150平方mの規模で、事務室や控室、ロビーなどを配置する。
野球場他整備工事は、野球場、多目的グラウンド、マレットゴルフ場、子ども広場の整備と、あずまやの建設を一括する。概算工事規模は12億6000万円。工期は12カ月。
テニスコート他整備工事は、2700平方mのテニスコートと、駐車場を整備する。概算工事規模は1億3500万円。工期は15カ月。
奥松島運動公園は、震災津波で被害を受けたため、東名運河より北側の集団移転跡地に再整備する。新たな公園の面積は基本設計段階で約13haを設定。今後に変更する可能性がある。来週に2回目の災害査定を受ける。33年3月までの全体完成を目指す。
市は9月補正予算で、同公園の災害復旧事業費に16億9946万円を計上するとともに、30~31年度で限度額17億0473万円の債務負担を設定している。
公園の再整備に向けては、全体の基本設計業務と、土木(造成)の実施設計業務をアジア航測(仙台支店・仙台市青葉区)に委託。体育館、管理棟、トイレ、あずまやの実施設計業務は、桂設計(仙台市太白区)が請け負っている。
公園予定地を横断するJRの旧線路跡は、別の事業でサイクリングロードに活用する計画がある。公園の災害復旧では沿線に植樹などを行い、東西に延びる公園施設をつなぐ園路の役割を持たせる。