波除堤延伸に13億円 空調工事が約2.5億円 (山元町 12月補正予算案)

[2018/12/5 宮城版]
 山元町は4日、町議会12月定例会に提案する一般会計補正予算案を公表した。10億4518万円を追加し、総額を136億2807万円とする。主なものでは小中学校の空調設備設置に向けた工事費2億4914万円と実施設計費を計上。国庫補助金を活用し47室への導入を目指す。まずは年内に実施設計業務を委託する。債務負担では磯浜漁港の東波除堤延伸工事に係る経費として12億9600万円を追加している。
 空調設備は小・中学校の猛暑対策として国の補助金を活用して、普通教室・特別教室に設置を計画。補正予算案では、小学校に実施設計業務委託費として386万円、工事費1億6975万円を措置。中学校には実施設計費258万円、工事費7939万円を盛り込んでいる。
 設置は、小学校が2年前に移転新築した山下第二小学校を除く3校、中学校が2校の計6校とし、設置教室数は普通・特別教室合わせて47室で計画している。調査や工事のスケジュール、手法検討などの基本計画作成業務は日新設計(仙台市太白区)が担当した。
 国の補助金の動向も見ながら、補正予算が可決され次第、実施設計を年内に委託する。工事は春休みなどを利用して進めたい考え、来夏前までの設置を目指す。
 このほか補正予算案では、復興交付金の配分決定を受け基金に7億4311万円を積み立てた。また磯浜漁港の東波除堤(防波堤)の延伸事業に期間を30~31年度とする限度額12億9600万円の債務負担を追加している。今回は施工管理や積算などとなる測量設計業務委託費221万円を予算化。工事発注は一般競争入札を見込む。
 防波堤は震災後、津波や地盤沈下により悪化した漁港内の静穏度を戻すために改良する。既設の防波堤を延長80m延伸する。延伸部は外洋側に角度を振って据え付ける。施設の詳細設計は復建調査設計が担当した。

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