道路補修に9・2億円 エアコン整備が4・4億円(気仙沼市 12月補正案)

[2018/12/1 宮城版]
 気仙沼市の12月補正予算案が明らかになった。一般会計には、道路補修事業に本年度分の3億0720万円を計上するとともに、債務負担で31年度分に限度額6億1440万円(期間は30~31年度)を設定。2カ年で9億2160万円分の工事は、年度内に発注する。小中学校空調設備設置事業には4億4054万円を計上した。
 道路補修事業は、復旧・復興事業で大型車が頻繁に通行したことにより傷んだ市道の舗装を直す。路線によっては路盤から造り直す場合もある。補修対象の市道は、田中赤貝線など9路線の延長14.3kmで事業費が3億0720万円。債務負担分の対象路線・延長は明らかにしていない。
 市は32年度も道路補修事業を進める予定で、その分の工事費は別途、予算計上、または債務負担を設定する。財源は復興交付金を活用する。
 小中学校空調設備設置事業は、小学校15校、中学校11校の普通教室など275室に、計301台のエアコンを設置する。今回の補正で設計費と工事費を全て計上した。まずは設計を委託し、設計が完了次第、工事を発注する。来夏前までの設置完了を目指す。財源は国の補助金を活用する。
 12月補正予算案は、一般会計に11億6738万円を追加し、総額を970億6218万円とする。道路補修事業と空調設備設置事業のほかは、大島ウェルカム・ターミナル整備事業(仮称)に4968万円を計上するとともに、30~31年度で限度額2億9300万円の債務負担を設定した。
 大島ウェルカム・ターミナル整備事業は、大島の浦の浜地区に木造平屋約420平方mのウェルカム施設(産地直売所と観光案内所)や、駐車場などを整備する。補正予算案に盛り込んだ事業費は、建築工事費や外構工事費に充てる。
 補正予算案は、7日開会の市議会12月定例会に提出する。会期は21日までを予定している。

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