日本設計と随意契約 48教室規模 新設中学校の設計(流山市)

[2018/12/1 千葉版]
 大畔(おおぐろ)地区に中学校を新設する計画を進めている流山市教育委員会学校施設課は11月12日付で、建設に当たっての設計業務を、日本設計(東京都新宿区)に随意契約で委託した。契約額は1億8,500万円(税抜き)。基本設計と実施設計に加え、造成設計を含めた一括委託で、これらの成果は32年度前半にもまとまる見通し。同年度前半には造成工事から着工し、後半には校舎などの建設も始める見通しで、34年4月の開校を目指すとしている。

 日本設計はこれまでに、新設中学校の市道向かいで33年4月の開校を目指す新設小学校の基本計画策定から基本設計、実施設計を担当。通学予定の児童を持つ地元住民らとのワークショップなども開いている。

 同教委は随意契約に当たり▽設計条件の整理および法令の条件調査等が不要となり委託金額を削減できる▽学校建設の目的および建設地の状況を熟知している▽新設小学校建設工事と新設中学校設計業務が並行して行われることから、安全についての考え方に統一性をもって計画できる▽新設小学校の設計意図を正確に新設中学校に生かすことができる▽市の方針を新設小学校および新設中学校の双方の設計内容に柔軟に対応できる▽大畔地区への学校建設について、これまでの住民説明会やワークショップなどで、地域の人々の思いなど肌で感じている分で他社より大きく先んじているため、設計へ反映することができる▽構造、意匠、設備計画など統一性を持った計画を行う際、検討時間の大幅な短縮となる▽小中連携教育について計画が立てやすい──とメリットの多さを理由に挙げた。

 新設中学校は、48教室を持つ校舎を建設するほか、屋内運動場やプール、給食室などの整備を検討。延床面積などは今後の設計の中で詰めていくとした。同教委では開校年度は1、2年生を通学させるとともに、3年生は希望者のみを通学させるとしている。

 先に開かれた住民説明会で市は、新設中学校について、敷地約3haを買い上げまたは借り上げる方針だとし、事業費については新設小学校が約76億円であり、これを超える見通しだとしている。

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