中日本建設コンで構想 リサイクルセンター整備(南三陸町)

[2018/1/28 宮城版]
 南三陸町は、リサイクルセンターの整備基本構想策定業務を中日本建設コンサルタント(本社・名古屋市)に委託しており、来年2月20日までに成果をまとめる。この業務は、老朽化している既存のクリーンセンター(戸倉字脇の沢)について、建て替えや解体などの方向性をまとめる。併せて、クリーンセンターで行っているリサイクル処理のあり方を検証する。
 クリーンセンターは、昭和58年に工場棟や管理棟などが設けられた。敷地面積は約1.1ha。工場棟は地下1階地上3階建てで、地下に灰出し機能、1階にごみの積み込み場、2階に焼却炉本体、3階にクレーンなどが設けられている。管理棟は平屋で、事務室や会議室などが備わっている。敷地内にはほかにストックヤードなどがある。
 平成になってダイオキシン類の発生が懸念されたため、焼却機能を廃止し、気仙沼市に焼却ごみを搬出するようになった。現在は町内のごみの受け入れや、資源ごみの分別・再利用などを行っている。
 町内から受け入れた可燃物は、クレーンやコンベアーなどを使って10t車に積み替え、気仙沼市に運んでいる。資源ごみはプレス機や破砕機などを使って資源化している。
 リサイクルセンターの整備基本構想では、すでに焼却炉を利用しておらず、既存の建物も古いため、今後の扱いを検討する。解体だけでは補助金が交付されないため、建て替えも視野に施設のあり方を考える。
 リサイクル処理は今後も必要になるため、ストックヤードの拡張やプレス機の更新なども含めて、あり方を検討する。
 基本構想の策定業務は、9月26日付で同社と委託契約を結んだ。契約額は税込432万円。年度内に構想をまとめる。

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