水産業2社の立地内定 加工場建設/宮城東洋とサンスイ(女川町)

[2018/11/20 宮城版]
 女川町は、水産加工流通加工施設用地9区画への進出事業者を募集し、審査を経て、宮城東洋(石巻市)とサンスイ(女川町)への土地提供を内定した。町によると、両社は町水産業共同利用施設復興整備事業の補助金を活用し、町が造成した土地に水産加工場を建設する計画になっている。
 宮城東洋は、角浜地区のKD-22-1画地に水産加工場を建てる予定。敷地面積は2571平方m。建物はS造2階建て延べ1240平方mを計画している。既存の冷蔵施設の脇に建て、来年12月の完成を目指す。工期がタイトなため、今後の協議次第では後ろにずれ込む可能性もある。
 宮城東洋は24年7月設立の株式会社で、石巻市魚町に本社・石巻工場を置いている。事業内容は、魚介類の買い付け・加工・販売、冷蔵倉庫事業、氷の製造・販売。
 サンスイは、小乗浜地区のKH-16-2の画地に水産加工場を新築する予定。敷地面積は1688平方m。建物はS造平屋1026平方mを計画。同社は現在、浦宿地区に水産加工場を置いている。
 町は石宮地区の2区画、伊勢地区の2区画、角浜地区の3区画、小乗浜地区の2区画を対象として、5月17日~6月29日に進出事業者を募集した。主な条件は、町と土地使用の契約を締結した後、1年以内に施設整備に着工することなど。
 今回申し込みがなかった7区画に関しては、年明けに改めて進出事業者を募集する考え。その際、対象地の場所が変わる可能性がある。
 町水産業共同利用施設復興整備事業は、事業者の施設整備に対し、対象事業費の8分の7以内を補助する。財源は復興交付金。
 これまでの募集要項を見ると、補助対象事業費の上限は、水産物加工処理施設が20億円、または敷地面積×20万円で積算した金額のどちらか少ない方の額。水産物鮮度保持施設は10億円、または敷地面積×20万円で積算した金額のどちらか少ない方の額となっている。

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