46.5億円で奥村組 女川小・中学校の建設工(女川町)
[2018/11/10 宮城版]
女川町は9日、町立女川小・中学校建設工事の一般競争入札を開札し、奥村組(東北支店・仙台市青葉区)が46億5000万円で落札した。予定価格は53億3920万円。入札には計7社が参加した。担当課の教育委員会教育総務課は、月内の町議会臨時会で工事請負契約の承認を得たい考えだ。
同工事は建築、外構、電気設備、機械設備、昇降機設備の一式施工で、工期が32年7月15日まで。工事監理業務は今後に別途委託する。
小・中学校は一貫校で、女川浜字女川地区の高台に新築する。敷地面積は約1.1ha。建物はRC造一部S造地上4階塔屋1階建て延べ1万3482平方mの校舎・体育館と、給水ポンプ室、付属棟(部室)を新築する。
校舎・体育館は、1階がピロティ構造で駐車場に活用する。体育館は大と小の2つに分けて建設し、小体育館の屋上にプールを配置する。校舎には教室や給食調理場などを設ける。外構工事にはグラウンドの整備が含まれる。
学校新築の基本・実施設計業務は、昭和設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。学校用地の造成工事は、同町の復興まちづくり事業を担う鹿島・オオバJVがマネジメントしながら進めている。
新築のスケジュールは、来年1月に土地の引き渡しを受けた後、同2月ごろに着工し、32年7月の完成を目指す、供用開始は同年8月後半の2学期からとなる見通し。
一貫校は、現在の女川小学校と女川中学校を移転新築し、一体的に整備するもの。完成後は、女川小学校の跡地で女川消防署や町立保育所の建設が計画されている。既存校舎も改修し、NPOなどに継続利用してもらう予定。中学校施設・跡地の活用については何も決まっていない。