プロポ不調で一般競争 新庁舎使用性向上へ調査(浦安市)
[2018/11/9 千葉版]
浦安市財産管理課は8日、新庁舎の使用性能向上に関する調査および検討業務を委託するため、一般競争入札を公告した。21日の開札を予定する。入札の参加資格は、市の入札資格者名簿に、委託で登載があることなどとした。予定価格は299万7,000円(税抜き)を設定しており、入札書は16~21日に受け付ける。同業務は、今年8月に公募型プロポーザルを公告したものの、応募者がなく中止となっていたもので、あらためて一般競争入札として公告したもの。
業務では新庁舎内の配置や用途などを十分に把握するなど、準備や計画を進めた上で、来庁者などの利用現況及び、来庁者らの満足度や意見要望などを把握するため、アンケートによる調査を実施。これに当たり「便利でわかりやすい庁舎」「市民活動の拠点となる庁舎」の2項目について調査内容を絞り込むよう求めている。
市では市庁舎が完成から2カ年余しか経過していないものの、建設工事だけで2カ年、それ以前の基本計画の策定が20年4月であるなど、10年余が経過していることを踏まえ、部署の配置や内部の機能などを再度検証するとともに、ハード面の課題をソフト面で解決できるかなども検討していく考えだ。
同市の現市庁舎(猫実1-1-1)は、基本設計と施工管理を日建設計(東京都千代田区)が担当。設計・施工一括型発注方式(デザインビルド、DB方式)で鹿島建設(東京都港区)が選定され、26年7月に着工し、28年6月に完成した。敷地面積3,106平方mに対し、構造はRC造(一部S造)11階(塔屋1階)建て延べ2万5,610平方mの構造・規模。隣接していた旧第1庁舎は新庁舎完成後に解体され、今年度には跡地に駐車場棟が完成、供用されている。