久米設計が最優秀者 新庁舎建替え基本計画プロポ(仙台市)

[2018/11/7 宮城版]
 仙台市は、市役所本庁舎建替基本計画策定支援業務の公募型プロポーザルで、優秀提案者に久米設計(東北支社・仙台市青葉区)を特定した。7日に市ホームページで公表する。市は月内に同社と契約を結び、12月に設置する基本計画検討委員会で、棟数を含め新庁舎の規模など、具体の検討に着手する。
 プロポは9月、公募を開始。久米設計のほか、梓設計、日本設計(次点)、山下設計の4社が参加申請し、全社が技術提案書を提出した。参加要件には、過去10年以内に延べ床面積が2万平方m、高さ60mを超える庁舎の設計など、一定の業務実績を求めていた。
 選定は10月30日、選考審査会(委員長・加藤信明財政局理財部長)で、課題項目のヒアリング審査を実施。同社が、参加申出書の評価項目の合計点、技術提案書を含む総合評価点もほかの提案より優位のため、最優秀提案者とした。提案内容はホームページに公表する予定。
 本庁舎建替の概算事業費は約400億円を見込み、一般財源に加え省エネルギー関連の交付金の活用も検討する。このため、同業務では計画立案のほかゼロエネルギービルディング実現のための検討も行う。履行期限は31年12月20日まで。
 基本計画では、複数棟を含め新庁舎の棟数や規模、配置、設計・工事の発注方式、事業手法を検討して盛り込む。市は、12月に有識者による検討委員会を設置し、31年度に計画を策定する方針。31年度予算には、環境アセスメント調査費など関連費を要求している。
 基本構想は8月に策定。現在地に建て替える方針をまとめた。業務は梓設計が担当。現在庁舎は設計が山下設計で、大林組が施工している。

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