古墳整備や城山公園で設計 小山市31年度予算編成方針 豊田地区一貫校整備へ 一般会計予算規模は610億円
[2018/11/06 栃木版]
小山市は5日までに、31年度の予算編成方針を公表した。一般会計の予算規模は、30年度から約1.8%増の約610億円となる見通し。31年度に着手予定の主な建設関連事業については、工事に着手する市庁舎建設事業、整備業者選定中の市立体育館の建設、豊穂川や杣井木川等での排水強化対策、摩利支天塚・琵琶塚古墳整備への設計、城山公園フラワーパークの設計、豊田中学校区での一貫校整備、大谷地区中心施設整備などが挙げられている。
市では、地方創生のさらなる深化のため、雇用の確保、安全安心な小山市の創造、「高齢化対応日本一」や「子育て支援日本一」への取り組み、「アグリ・スポーツ・ツーリズム」による観光地域化、小山地区定住自立圏の推進等による50万人中核都市の実現に取り組んでいく。
重点項目には、[1]市民生活の安全・安心・健康づくり、医療・保健・スポーツ・教育・福祉対策の推進[2]まち・ひと・しごと創生総合戦略、地方創生の推進[3]社会資本整備を中心とした景気・地域経済の再生の推進-などを掲げた。
「市民生活の安全・安心・健康づくり、医療・保健・スポーツ・教育・福祉対策の推進」では、市民の生命・財産を守り、地域の安全・安心な暮らしのために、▽新庁舎建設着工▽国営かんがい排水事業栃木南部地区▽排水強化対策(豊穂川、杣井木川など)▽防災体制の強化(避難所機能強化など)▽一般市道整備等▽空き家対策(適正管理、利活用)-などに着手。
社会保障・保健・スポーツ・教育・健康づくり・医療対策充実のために、▽小中学校ICT環境整備(パソコン、タブレット)▽市立体育館建設(PFI、着工)▽国史跡摩利支天塚・琵琶塚古墳整備(実施設計)-などの事業を推進する。
「まち・ひと・しごと創生総合戦略、地方創生の推進」では、産業の振興による新たな雇用の創出のために、▽新規工業団地開発推進(小山東部第二工業団地、テクノパーク小山南部)▽企業誘致促進助成▽農地耕作条件改善(圃場整備、用排水路・農道整備)▽県営経営体育成基盤整備▽担い手・農地総合対策(農地集積)-などに着手。新しい人の流れの創出のために、▽ラムサール条約湿地登録渡良瀬遊水地の観光地化推進(エコミュージアム化、第二調節池湿地保全推進)▽城山公園フラワーパーク整備(基本・実施設計)▽農泊推進(旧豪農屋敷活用)▽転入勤労者等住宅取得支援▽ロブレ再生支援-などに着手。出会いから結婚・出産・子育ての希望の実現のために、▽認定こども園施設整備事業▽学童保育館施設整備-などに着手。持続可能なまちづくりのために、▽第8次市総合計画策定▽第2次市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定▽地区まちづくり推進▽小山地区定住自立圏構想推進▽公共建築物長寿命化計画策定▽学校施設長寿命化計画策定-などに着手する。
「社会資本整備を中心とした景気・地域経済の再生の推進」では、産業・都市・教育基盤整備による人と企業を呼び込む施策の推進のために、▽市街地再開発(駅東通り一丁目第一地区、城山町二丁目第一地区など)▽駅東口周辺地区土地利用推進▽都市再生整備(小山市中心拠点地区、大谷地区、間々田駅周辺地区)▽3・4・101城東線道路整備▽小中一貫モデル推進(豊田中学校区、基本・実施設計)-などを実施。地域住民の利便性向上のために、▽新庁舎建設着工▽大谷地区中心施設整備(用地取得)-などを行うとしている。