30日まで立地者募集 復興産業用地の3カ所 第1弾で14区画分(石巻市)

[2018/11/2 宮城版]
 石巻市は、被災市街地復興土地区画整理事業で造成した産業ゾーン3地区への立地事業者を初めて募集する。第1弾目の募集は計14区画が対象で、分譲(賃貸)予定面積が計約5.5ha。30日まで申し込みを受け付け、12月14日に立地者を決定する。土地は31年4月以降に引き渡す。
 募集対象の地区は、上釜南部、下釜南部、湊西の3地区で、いずれも大震災津波で被災した後、災害危険区域に指定されている。用途地域は準工業地域、工業地域で、特別用途地区の制限がある。全地区とも建ぺい率が60%以下、容積率が200%以下。
 立地事業者は区画単位で募集する。建物を建築する場合、分譲または事業用定期借地を選択できる。建物を建てず、駐車場用地や資材置き場などにも利用できる。その場合は分譲または土地賃貸借を選択できる。業種の制限はなし。
 事業用定期借地は10年以上50年未満とする。土地の賃貸借は3年以内となる。分譲価格は石巻市公有財産価格審査委員会が決定する。市の算定による仮路線価(参考価格)は、1平方m当たり上釜南部が2万5500~2万9700円程度、下釜南部が2万5800~2万9700円程度、湊西が1万4882~1万6442円程度。
 賃貸価格は、本件土地面積に仮固定資産評価額の1平方m当たりの単価を乗じ、さらに貸付料率(11月1日時点で6.5%)を乗じて得た額を年額とする。
 希望者は、産業推進課に申込書を持参で直接提出すること。申込様式は市のホームページからダウンロードできる。
 各地区の状況を見ると、上釜南部は所在地が門脇字鷺塚や重吉町などで、開発面積が約37.6ha。用途地域は準工業地域。石巻工業港の背後に位置しており、三陸道の石巻港インターチェンジ(IC)から南東に約4.2kmの場所となっている。
 分譲(賃貸)予定面積は36区画で約10.2haを予定。このうち今回は8区画の約3.3ha分を募集する。区画ごとの面積は▽1532平方m▽1100平方m▽344平方m▽2825平方m▽4359平方m▽7957平方m▽8950平方m▽6314平方m──となる。
 下釜南部は、所在地が大街道東2丁目や築山3丁目などで、開発面積が約25.4ha。用途地域は準工業地域・工業地域。同ICから南東に約4.2kmの場所で、石巻工業港の背後に位置している。
 分譲(賃貸)予定面積は25区画の約4.9haを予定。初回は4区画の約1.6ha分を募集する。区画ごとの面積は▽8521平方m▽1955平方m▽765平方m▽4589平方m──となっている。
 湊西は、所在地が大門町1丁目や川口町2丁目などで、開発面積が約40.4ha。用途地域は準工業地域・工業地域。三陸道の石巻河南ICから南東に約6kmの場所で、旧北上川河口部の左岸に位置している。
 分譲(賃貸)予定面積は30区画の約5.9ha。このうち第1回目の募集対象は2区画で約0.6ha分。区画ごとの面積は▽4441平方m▽1480平方m──となっている。
【問い合わせ先】市産業推進課(☎0225-95-1111、内線3545)

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