192校にエアコン設置 来夏までに設置/総事業費が約140億円(仙台市)
[2018/10/31 宮城版]
仙台市の郡和子市長は30日、市立学校と幼稚園の全192校・園にエアコンを設置すると発表した。国の30年度補正予算を活用し、全3900室に31年夏までの設置を目指す。総事業費は約140億円を見込み、高校以外の交付金対象分の事業費を12月補正予算案に計上する。
設置校は、小学校121校、中学校64校、高等学校4校、仙台星稜中等教育学校、鶴ケ谷特別支援学校、あきう幼稚園。国の補正予算の「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」が、今回の補正限定のため、対象外の高校を除く事業費を12月補正予算案に計上する。
30年度は、授業時間が長い中学校など68校に市費で設計に着手する。66校分の業務委託は30日、指名競争入札で5件を通知した。11月16日に開札する(4面参照)。委託費は約1憶2000万円。残り中学校2校は、大規模改造事業で別途設計を委託し、小学校の設計は、費用が確保出来次第、順次進める。
工事時期は、31年度当初から夏に集中する見通しで、施工者の確保が課題となる。郡市長は対策について「鋭意努力していく」と話した。
国の補正予算案では、ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金に985億円を決定している。高校は交付対象外のため、31年度当初予算に事業費を計上する。交付金は従来より地方債負担を軽減しているが、補助率は3分の1と同率のため、市は乖離を無くすよう、工事費単価の引き上げを国に求めている。
30年4月時点のエアコン設置率は、小中学校(2900室)1.6%、高等学校(108室)0%、特別支援学校(35室)14.3%、幼稚園(3室)0%。