麓山浄水場で設備入替え 更新工事の概要公表 10月29日に入札公告(宮城県出納局)

 宮城県出納局は10月25日、麓山浄水場(加美町)の機械設備に関する更新工事について、入札概要を公表した。「大崎広水・麓山浄水場浄水機械設備更新工事」の一般競争入札を10月29日に公告する。機械器具設置工事S等級に登録している事業者を対象に、入札参加者を募る。同工事では機械設備の老朽化対策として、撹拌ポンプ設備やフロキュレータ設備などを更新する。
 宮城県が入札公告前に事前に公表した概要によると、入札には標準型(施工計画型)の総合評価方式を適用する。10月29日に一般競争入札を公告して参加者を募り、11月22日に開札する。
 施工地は加美町字麓山。麓山浄水場は大崎広域水道事業所が所管している2つの浄水場のうちのひとつ。漆沢ダム(加美町)を水源とし、昭和55年4月から供用している。取水量は1日最大8万8500立方m、給水量は同8万2300立方m。ろ過池は8池あり、急速ろ過方式を採用している。
 供用から38年が経過し、設備の老朽化が目立っている。今回、同浄水場の供用後、薬品投入など主要な浄水設備を初めて大規模に更新する。
 更新する設備は主に、水を浄化する行程のうち、取水後からろ過前までの行程に係る薬品投入などに関する設備がメーンとなる。主な設備は、急速撹拌ポンプ設備やフロキュレータ設備、汚泥掻寄機設備、傾斜板沈降装置設備、電気設備など。ろ過池の塗装および既存設備の撤去も行う。
 宮城県が公表している発注予定によると、工期は約2年6カ月、概算工事規模は5億~22億9000万円を試算している。

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