野球場、トイレ、照明を整備 足利市の朝倉福富緑地整備事業 事業費4億、11月から着工 国は坂路や管理用通路
[2018/10/24 栃木版]
足利市は、朝倉・福富緑地整備事業を進めている。同事業では、一級河川渡良瀬川を渡河する田中橋と福寿大橋の間の右岸緑地約7万平方mを整備。今年度は園路、野球場施設、トイレ、照明設備、駐車場を整備し、市市街地整備課によると、11月から順次工事に着手するという。29~30年度の事業費は4億円で、当初予算では今年度の事業費に2億0660万円を計上した。朝倉・福富緑地は、31年9月から供用を開始させるとしている。
市では、地域資源を生かし、「河川空間」と「まち空間」が融合した良好な空間形成を目指す取り組みとして、国土交通省のかわまちづくり支援制度に申請し、26年に登録。国と連携して整備を進めている。整備内容について渡良瀬川河川事務所と協議を進め、29年度から一部工事を着工している。
朝倉・福富緑地内には、野球場3面、芝生の多目的広場(A2.3ha)、園路(L1km、W4.0m)、トイレ(7カ所)、駐車場(2カ所)、照明設備などを設けるとした。
緑地内にはソフトボール場と野球場が1カ所ずつ所在していたが、29年度の工事でソフトボール場を野球場のグラウンドに改修し、既存野球場の北側へ新たに野球場のグラウンドを新設。3カ所の野球場を設ける。30年度の工事では、これら野球場の付帯施設(ベンチ、ダッグアウト、バックネットなど)を整備するという。
多目的広場については、29年度に整備を実施。30年度の工事では、一部の箇所で芝生張りの整備を行うとしている。
駐車場については、新設野球場の東側に1カ所(39台)を新設するほか、多目的広場の西側にある既存の駐車場を改修。89台から、181台に規模を拡張するという。これら駐車場は、アスファルト舗装で区画線を設置するとした。
園路は、多目的広場と新設野球場の周囲に整備。多目的広場と野球場の内側をゴムチップ敷、外側をアスファルト舗装とする。野球場と駐車場の間にある園路については、すべてゴムチップ敷に整備する。
トイレについては、堤防内に6カ所設置するほか、堤防の上に1カ所設置。堤防の上に設置するトイレは、男性用・女性用のほか、多目的トイレも設けるとした。照明設備は、3~4基の設置を計画。園路を夜間ウォーキングする人を照らすために活用するとしている。
工事の発注について、園路工事は入札手続きをすでに進めており、25日にも開札。駐車場と野球場の施設については一括して工事の入札を行うとし、12月中にも開札。多目的広場の芝生整備工事も、12月中に開札する予定とした。
国土交通省でも、朝倉・福富緑地整備事業において工事を行うとしている。国では、管理用通路や坂路などを整備。11月にも着工するという。