八千代エンジを特定 最終処分場の基本計画(石巻市)
[2018/10/23 宮城版]
石巻市は、新一般廃棄物最終処分場の施設整備に関する基本計画策定等業務について、公募型プロポーザルで八千代エンジニヤリングを受託候補者に特定した。月内に同社と契約を結ぶ予定。年度内には別途、建設場所の測量業務や地質調査業務を委託したい考え。新最終処分場は31年度に基本計画・基本設計をまとめ、32年度に実施設計を委託するとともに、工事発注し、34年度までの完成を目指す。
新最終処分場は、南境字大衡山地区に建設する。既存の市一般廃棄物最終処分場(南境字大衡山)から数百mほど北西側の山林で、民有地や市有地となっている。敷地面積は8ha。埋立容量は18万2000立方mを計画。施設のタイプはオープン型、または被覆型を想定している。
基本計画策定等業務は、施設整備の基本計画と基本設計、工事発注支援、環境アセスを一括してまとめる。履行期限は32年9月30日。業務委託の見積限度額は税込9930万円。
基本計画の策定では、整備の基本方針、計画目標年次、埋立対象物、計画埋立処分容量を設定する。このほか、維持管理計画と跡地利用計画の作成、概算工事費の算出、事業形態の検討などを実施する。
施設整備に関しては、配置、貯留構造物・埋立地造成、遮水工、地下水集排水施設、浸出水集排水施設、雨水集排水施設、埋立ガス処理施設、管理棟、道路などの基本計画・設計をまとめる。
工事発注支援では、工事分割や入札方式を検討するとともに、発注仕様書と発注関連図書を作成する。入札参加者の技術提案書を審査する選定員会の運営支援も行う
今回のプロポでは、同社を含む3社が企画提案書を提出。選定委員会(委員長・久田真東北大学大学院工学研究科教授)の審査では、160点満点で八千代エンジニヤリングが124.5181点を獲得し、受託候補者に選ばれた。次点は92.0000点だった。
既存の最終処分場は、34年度に埋め立て量が満杯になる見通し。新最終処分場は、現在稼働している4つの最終処分場と、すでに閉鎖した河北地区の最終処分場を集約する形で整備する。供用年数は35年度からの15年間を予定。年平均の埋め立て量は1万0150立方mを見込んでいる。