77施設を包括管理 5カ年一括委託へプロポ(八千代市)
[2018/10/10 千葉版]
八千代市資産管理課は9日、市の包括施設管理業務を委託するため、公募型プロポーザルの募集要綱を明らかにした。質問を11月2日まで受け付けるほか(同9日までに回答)、応募意思表明書は11月12~16日、企画提案書は11月26~30日の提出を求める。最優秀および優秀提案には12月にも結果を通知する予定で、その後詳細を協議、31年4月の業務開始(36年3月まで)を目指す。
このプロポーザルは、市が進める公共施設などの全体最適化の一環として、市が所管する公共施設の設備の保守管理などの業務を包括的に委託することで、民間のノウハウを活用し、業務の質の向上や事務量の低減などを図ることを目的に、対象とする施設の規模や用途が多岐にわたり、業務内容も広範であることや、公民連携(PPP)の効果を最大限発揮させるため、広く提案を募るとともに、業務の詳細な仕様決定の前段階で、市にとって最も優れている応募者を選定するのが狙い。
応募条件をみると、応募者は単独またはグループとし、特定目的会社(SPC)の設置も可。グループは必要な資格を持つ、または協力者を含めてこれを網羅、一連の業務を確実に遂行できることなどとした。
また、可能な市内業者を最大限活用することに努めるよう求めている。
公募に合わせて市はまた、施設の見学を今月22~26日に予定しており、その申し込みも同15~19日に受け付ける。
委託料について市では、年間7,127万8,000円、5カ年で3億5,639万円以内(いずれも税抜き)を上限とし、年度ごとに均等払いにするとしている。
対象とする施設は、市立保育園や子育て支援施設、学童保育所、市営団地、公民館、市立小中学校など福祉または教育系を主とする77施設。これらの巡回点検や特定建築物等定期点検、電気工作物や消防用設備、給水設備の管理、衛生害虫等防除、樹木剪定などを委託することにしている。このほか学校施設などではプール循環浄化装置の点検や、エレベーターのある施設ではこれらの管理も実施する。
選定に伴う企画提案書の審査は、市包括施設管理業務委託千代市包括施設管理業務委託事業者選定委員会が実施。仕様に対する改善等の提案と、新規サービスの提案に15点ずつを配するほか▽実績▽業務に係る基本的な考え方▽実施体制▽工程▽緊急時の対応▽管理情報の活用▽提案見積金額──に10点ずつの計100点満点とする。プレゼンテーションは12月を予定している。