宮城一高設計プロポ 楠山設計ら5者選定 第一段階の結果公表(宮城県土木部)
[2018/9/26 宮城版]
宮城県土木部は9月25日、公募型プロポーザルの手続きを進めている「宮城第一高改築設計業務委託」について、第1段階の選定結果を公表した。楠山設計(仙台市青葉区)ら5者を、プロポーザルの提案予定者に選定した。同部は10月23日に改めてヒアリングなどの審査を行い、翌10月24日に受託候補者を公表する予定。同業務では宮城第一高校の建て替えに関し、校舎など計1万1260平方m分の設計などを委託する。
宮城第一高改築設計業務の委託者選定は、第1、第2の2段階の審査を経て、委託者を特定する。今回のプロポーザルでは、9月7日の申し込み締切までに12者が参加を表明した。
第1段階の審査では参加申込書などの提出書類をもとに、これまでの設計実績や技術者の実績などを審査した。その結果▽楠山設計▽関・空間設計(仙台市青葉区)▽INA新建築研究所(東日本支社・仙台市若林区)▽教育施設研究所(東北事務所・仙台市青葉区)▽山下設計(東北支社・仙台市青葉区)──の上位5者をプロポーザルの提案予定者として絞り込んだ。
5者には10月12日までに、技術提案書の提出を求める。技術提案では評価テーマとして[1]敷地の有効活用と既存施設を考慮した配置計画の考え方[2]進学重視型単位制など、学校の特色に対応するため、設計上考慮すべき事項[3]地域の特色を生かした意匠上の考え方──を挙げている。
技術提案書を受けた後、県は第2段階の審査として10月23日に2回目のプロポーザル判定会を開き、提案内容などをヒアリングする。評価テーマに基づいて最高得点者を特定し、同24日に結果を公表することにしている。
宮城第一高校(仙台市青葉区八幡1-6-2)の今の学校施設は、旧宮城第一女子高校時代の昭和41~44年に建設された。老朽化が著しいため、既存施設を解体した上で延べ8260平方mの新校舎、延べ1970平方mの体育館、延べ1030平方mの付属施設などを建設する。
本業務では、新校舎などの設計および仮設校舎の設計、既存施設の解体設計などを委託する。設計・施工など総事業費は77億4556万円を試算している。