真岡市総合運動公園南ブロック基本設計案 硬式兼軟式野球場を新設 31年度から造成工 運動広場2カ所を整備

[2018/9/15 栃木版]

 真岡市は、小林地内で整備を進めている総合運動公園整備事業における当初の計画を見直しし、基本設計案を明らかにした。同案によると南ブロックには、硬式兼軟式野球場、運動広場(1.2)、各種広場などを整備。今後は、31年8月から敷地造成工事に着手。野球場は、33~34年度に整備。運動広場1は33年度、運動広場2は35年度に整備。36年度までに南ブロックの整備を完了させるとしている。

 市総合運動公園は、東運動場敷地を中心に整備を計画。敷地面積は26.6haで、市道116号線によって南北2つのブロックに分割されている。北ブロックでは、1期(7.7ha)で陸上競技場などを整備。2期(6ha)では、多目的広場、大型複合遊具、クラブハウス、弓道場、テニスコートなどを整備し、30年度末までに北ブロックの整備を完了させるという。北ブロックの整備に続き、南ブロック(A12.9ha)の整備にも着手する。

 総合運動公園基本計画では、南ブロックの施設として、スポーツセンター(体育館)、野球場(既設1カ所、新設1カ所)、芝生広場、子供の森、憩いの広場、パークゴルフ場、サウスプラザなどを構想していたが、市は計画を見直した。

 見直し後の計画ではスポーツセンターの設置を取りやめるとし、敷地北中央にエントランス広場(駐車場含む)を配置。エントランス広場の南に、硬式兼軟式野球場を配置する。エントランス広場や野球場の西に運動広場1(天然芝)、東に運動広場2(人工芝)を配置。野球場の周囲に、芝生広場を3カ所(計2万平方m)配置する。駐車場はエントランス広場(116台)のほか、敷地の東西に2カ所(東205台、西337台)配置。調整池は、敷地南西に配置する。

 動線計画について、北ブロックからの出入口や隣接道路からの歩行者出入口を設置。駐車場について、アスファルト舗装とし、駐車ますの間に幅員2.0mの通路を設置。大型駐車場は16台分を東側駐車場に設ける。エントランス広場のロータリーは、大型車が旋回可能なものとする。自転車駐輪場は、東西の駐車場沿いに2カ所(各80台)を配置する。

 硬式兼軟式野球場は、市唯一の硬式にも対応した野球場として新設。両翼98m・センター122m程度とする。内野グラウンドはクレイ舗装とし、排水性を考慮して黒土・川砂の混合土とする。外野グラウンドは天然芝(コウライシバ等)とし、選手に外野フェンスが近づいていることを知らせるためのウォーニングゾーンを設ける。外野グラウンドの天然芝養生のため、散水施設の導入も計画する。

 内野スタンドは、バックネット裏・内野で2000人程度とする。バックネット裏観客席の一部に屋根を設置。観客席は個別席とし、一部はベンチシートとする。大会関係諸室(本部室、役員室、記録放送室等)は、バックネット裏1階部分に設置。利用者諸室(更衣室、シャワー、トイレ等)は、1塁側・3塁側にそれぞれ設置。屋内ブルペンも、1塁側・3塁側にそれぞれ設置する。

 外野スタンドは、芝生席(1500人程度)とし、1m程度の高低差を設け、1:6の勾配として整備する。ナイター照明はLEDとし、内野750ルクス以上、外野500ルクス以上の照度を確保する。

 このほか、ロータリーをメインの入口付近に設置。多機能トイレやサイン計画など、ユニバーサルデザインにも配慮。隣接する広場との一体的利用など、周辺施設と連携を図る施設等も導入。球場外周部には、幅員5.0~6.0mの舗装園路を設置。防球ネットの設置も行うとした。

 人工芝の運動広場1は、ピッチサイズ105m×68mの外側に5mの間隔をとって、115×78mの規模とし、ハーフコート利用のコートラインを描くものとする。緊急車両がフィールド内にアクセスする動線を確保し、国体開催時の観客収容エリアを想定してフィールドの外側に10mの用地を確保する。夜間照明はLEDで、平均照度200ルクスとする。

 このほか、広場外周部に幅員4.0mのアスファルト舗装園路を設置。防球ネットは高さ5~10m程度のものを設置。段差の少ない施設やサイン計画などユニバーサルデザインに配慮し、猛暑対策としてミスト散水施設の導入も検討する。

 天然芝の運動広場2は、野球の補助球場、軟式野球、グラウンドゴルフの利用等を想定。一部土舗装とし、野芝などを採用する。既存の東運動場の内野スタンド.ダグアウト・諸室等の施設は撤去し、スタンド等は設置しないものとする。周辺園路沿いに、ベンチ等の休憩施設を設置。広場外周部に幅員4.0mのアスファルト舗装園路を設置。防球ネットや水飲み場などの施設も設置するとしている。

 園路についてはアスファルト舗装とし、防災園路や管理車両の通行が多い箇所は幅員6.0m、管理者車両が入る箇所は幅員4.0m、歩行者メインの箇所は幅員3.0mとする。ウォーキング・ジョギングコースは、ゴムチップ舗装で整備する。エントランス広場については、バリアフリーに対応したインターロッキングブロック舗装などを採用する。

 芝生広場については野芝を採用し、ベンチやあずまやを配置。調整池は規模が6060平方m、容量が7746立方m。周辺景観に合わせた緑化可能な護岸に整備し、外周には立入防止のフェンスを設置する。トイレは、東西の運動広場の南にそれぞれ1カ所(各60平方m)ずつ配置。防災倉庫(A約400平方m)は、敷地西側の一般県道真岡岩瀬線出入口に近い箇所に配置する。

 公園施設の整備スケジュールは、31年8月から敷地造成工事に着手。給排水設備・電気設備は、32年度と35年度に整備する。野球場は、33~34年度に整備。運動広場1は33年度、運動広場2は35年度に整備するという。

 調整池は、31年8月~32年3月に整備。駐車場は、32年度に整備。園路と芝生広場は、33~34年度と36年度に整備。防災倉庫は、33年度に整備。トイレやあずまやは、33年度・34年度・36年度に整備するとしている。

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