東船岡小学校を大改造 9~10月に設計委託 総事業費約3.5億円(柴田町)
[2018/9/8 宮城版]
柴田郡柴田町は、東船岡小学校の大規模改造を計画している。老朽化に伴う改修で校舎と体育館を対象に内外壁の再塗装、設備更新などを行う。月内か10月に実施設計を委託して年度内にまとめ、施工は31~32年度をかける。総事業費は28~29年度に実施した船岡小学校改造と同規模の3億~3億5000万円程度を見込む。
東船岡小は、町の南部、阿武隈急行線の西側の上名生字下中川93-1に位置する。開校は昭和63年でことし築30年を迎えた。校舎・体育館ともに同時期の完成で、老朽化が目立ってきている。そのため大規模なお色直しを施し、さらなる教育環境の充実を図る考え。
学校を構成する建物は、RC造3階建て延べ3186平方mの校舎、S造一部2階建て延べ1119平方mの体育館、プール、校庭など。体育館2階はキャットウォークやギャラリースペースとなっている。
このうち大規模改造は、校舎と体育館を対象とする。主に校舎屋上の防水工事やクラックが顕在化している内外壁の塗り替え、内部では床の張り替え、照明のLED化、FF暖房機の更新、機械・電気・給排水関連の設備更新などを計画。校舎のトイレは、28~29年度に洋式化・ドライ化を完了させている。
改造に係る実施設計業務は、委託費1350万円を盛り込んだ補正予算が町議会9月会議で可決されたことから準備が整い次第、月内か10月にも指名競争入札などで発注する。設計は学校側の要望も踏まえ年度末までに改造の詳細を詰める。工事は31年度から2カ年度をかけて進める見通し。
同町では、築年数をもとに老朽化が進行している学校施設の改修を27年度に船迫小、28・29年度に船岡小など順次進めている。今回の東船岡小以降は、総合体育館建設など大規模事業が控えていることから、財政状況を見ながら西住小や船迫中を対象に進める見込み。