橋桁工事を年内発注 七窪蛇田線 40mのプレビーム橋(石巻市)

[2018/9/7 宮城版]
 石巻市は、都市計画道路七窪蛇田線の整備事業で、年内に市道部分をまたぐ2径間連続プレビーム合成桁橋の桁製作・架設工事を発注する意向だ。橋長は約40m。さらに県との協議が整えば、同線が取り付く国道398号の右折レーンを設ける拡幅工事も年度内に発注したい考え。9月補正予算案には、これらの工事費として計4億9900万円を計上した。

 同線の整備事業は、田道町1丁目の国道398号から、南中里町3丁目の市道中埣橋石巻大橋伊原津一丁目線までに至る延長570mを新設する。全幅は15m。全体のうち、約300mはJR仙石線や市道をまたぐ橋となる。

 同橋は、A1橋台~P2橋脚までの約40mが2径間連続プレビーム合成桁橋、P2橋脚~A2橋台までの約260mが4径間連続鋼箱桁橋となる。4径間部分の桁の製作・架設工事は、JR東日本と協議し、どちらがどの範囲まで施工するかを今後に決める。

 同橋の下部工工事については、P4橋脚以外を発注済みで、瀬崎組(同)や日本製紙石巻テクノ(石巻市)が受注。すでに橋台1基と橋脚2基が完成しており、現在は瀬崎組が残りの橋台1基と橋脚2橋を施工している。P4橋脚の打設工事はJR東日本に委託する。

 同線の整備に当たっては、道路の予備設計を含む基本調査業務をサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)、詳細設計業務を長大(仙台支社・仙台市若林区)に委託。総事業費は42億6000万円で、8月末までの進捗率が41%となっている。

 当初は30年度の事業完成を予定していたが、現時点では32年度までを目指している。本年度の当初予算に計上していたJRへの工事委託費5億9616万円は、JRとの調整が遅れていることから、今回の9月補正予算案で減額した。JRとの協定締結は来年度以降になる見通し。

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