じゃぶじゃぶ池に改修費 農産物直売所、跡地活用者を選定へ(我孫子市補正)

[2018/9/5 千葉版]
 我孫子市(星野順一郎市長)は、3日に開会した市議会9月定例会に、一般会計補正予算案を提出した。一般会計は7億6,200万円増の、総額390億1,900万円となる。増額の主因は財政調整基金への積立金4億円の計上だが、建設関連では、経年劣化などの解消に向けた手賀沼親水広場内の「じゃぶじゃぶ池」の改修工事費を盛り込むなどしている。

 「じゃぶじゃぶ池」の改修は、より多くの来場者を同広場に誘致するため、池を安全で魅力的な施設として改修するのが狙い。設備などの老朽化への対応に加え、同広場の拠点となる「水の館」で水環境保全を啓発するに当たり、効果発現のため、広場内にある「じゃぶじゃぶ池」を安全で魅力的な施設へと改修、子供やその保護者らの来場を誘致することで、水の館への来館も促し、手賀沼の水環境について学ぶ機会を増やすことを目的に改修を図る。

 今回の補正予算では工事費7,557万円と、工事監理委託料431万円を計上。工期に約8カ月を見込むため、繰越明許も設定する。改修設計は日水コン(千葉事務所・千葉市中央区)、これに先立つ調査業務は環境・グリーンエンジニア(千葉事務所・大網白里市)がそれぞれ担当した。

 新田地区にある農産物直売所アンテナショップ跡地の活用に向けては、不動産鑑定手数料に加え、選考委員会の報償費を計上。同事業については今年4月、市がサウンディング型市場調査の実施を公表し、参加した市内外の12事業者から6月に意見を聴取。飲食店など観光客をもてなす施設の設置などの提案があったといい、市では今後「手賀沼観光施設誘導方針」とこれらの提案に基づき、10月以降に跡地活用事業者の公募および選考を進める考えでいる。

 主なものではこのほか、我孫子第四小学校内の借地1,663平方mについて、相続人により買取希望があったことから、用地費7,200万円を計上。また、新木野地区の大規模な民間開発発掘調査に伴い不足する重機借上料238万円、重機では私立幼稚園移転先の埋蔵文化財発掘調査の賃借料327万円、湖北台中央公園野球場のダッグアウト設置料159万円、農地の追加排水工事分314万円、終末処理センターの修繕料299万円などを計上している。

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