新学校の工事費59億円 9月補正案 保育所、消防署に設計費(女川町)
[2018/8/30 宮城版]
牡鹿郡女川町の9月補正予算案が明らかになった。一般会計は20億1965万円を追加し、総額を353億9712万円とする。主な建設事業は、女川小・中学校整備事業の建設工事費に1億3800万円を計上するとともに、31~32年度で限度額57億6000万円の債務負担を設定した。これらを合わせた約59億円を新学校の建設工事費に充てる。
新学校は、堀切山地区の高台に新築する。敷地面積は約1.1ha。現在は造成工事が進められている。学校施設は、RC造4階建て延べ9529平方mの校舎、延べ1234平方mと延べ863平方mの体育館2棟、給食調理場、部室棟などを配置する。
9月補正の新学校関連予算は、建設工事費のほか、施工監理業務委託費に30万円を計上するとともに、31~32年度で限度額1億2000万円の債務負担を設定。さらに備品購入費として30~32年度で限度額3億円の債務負担を設定した。
新学校の基本・実施設計業務は昭和設計(仙台事務所・仙台市青葉区)が担当。3月までに基本設計をまとめており、現在は実施設計を作成中。新築工事は一括し、9~10月に発注する予定。完成は32年の夏ごろになる見通し。
一般会計の9月補正ではこのほか、東日本大震災復興交付金基金に15億6859万円を積み立てた。公共施設関連では、町立保育所の新築設計業務委託費や、放課後児童クラブの新築工事費と施工監理業務委託費、女川消防署の新築設計業務委託費に、それぞれ30年度分の予算計上と債務負担の設定を行った。
町立保育所の設計委託費は、790万円の計上と、債務負担が31年度で限度額2940万円。女川消防署の設計委託費は、1120万円の計上と、債務負担が31年度で限度額4030万円。この2施設は女川小学校跡地に新築する。
放課後児童クラブの工事費は、90万円の計上と、債務負担が31~32年度で限度額3420万円。施工監理委託費は、10万円の計上と、債務負担が31~32年度で限度額220万円となっている。新学校の建設と並行して工事を進める。
補正予算案は、来月3日開会の町議会9月定例会に提案する。会期は同12日までを予定している。