着工戸数17%マイナス 工事費予定額735億円減(30年上半期県内建築着工)
[2018/8/29 千葉版]
県土整備部建築指導課は28日、県内における30年上半期(1~6月)の建築着工状況をまとめた。新設住宅の着工戸数は2万2,583戸で、前年同期に比べて4,695戸、17・2%のマイナス。一方で全建築物の着工床面積は326万平方mと、同19万平方m(6・2%)の増、工事費予定額は約5,746億円で同約735億円(11・3%)減となった(別表も参照)。
建築着工状況は、建築基準法第15条の規定により、建築着工統計調査として国が集計したもの。毎年8月に上半期分、翌年2月に1年分を取りまとめ公表している。
新設住宅についてみると、戸数が前年同期比17・2%減なのに伴い、床面積の合計は179万平方mと同38万9,000平方m(17・9%)のマイナス。1戸当たりの床面積も、79・3平方mと、同0・6平方m(0・8%)の減少となっている。
全建築物についても、工事費予定額の1平方m当たりの単価は約17・6万円となり、前年同期と比べて約3万5,000円(16・5%)減少した。
全国の建築物着工床面積は約6,354万平方mで、前年同期に比べ約310万平方m(4・7%)の減。都道府県別にみると、東京都の738万3,000平方mが最も多く、以下5位まで、愛知県、埼玉県、大阪府、神奈川県と続き、千葉県は前年と変わらない6位となった。
本県の新設住宅についての調査結果の概要は次の通り。
【利用関係別】
新設住宅を利用関係別にみると、持家は5,907戸で、前年同期に比べ212戸(3・5%)の減。貸家は9,340戸で、同1,495戸(13・8%)の減。
分譲住宅は6,817戸で、同3,436戸(33・5%)の大幅減。給与住宅(会社等が社員等を居住させる目的で建築するもの)は519戸で、同448戸(631%)とこちらは大幅増となった。
【分譲住宅】
分譲住宅を一戸建等住宅(長屋を含む)と共同住宅別にみると、一戸建等住宅は5,278戸で、前年同期に比べ376戸(6・7%)のマイナス。共同住宅は1,539戸で、同3,060戸(66・5%)のほぼ3分の1となった。
【資金別】
住宅建設の資金別にみると、民間資金は1万9,183戸で、前年同期に比べ5,568戸(22・5%)の減。一方で公的資金は3,400戸で、同873戸(34・5%)の増。
【構造別】
新設住宅を構造別にみると、木造は1万3,979戸で、前年同期比1,191戸(7・9%)の減。非木造は8,604戸で、同3,504戸(28・9%)の減。
【市町村別】
着工戸数は2,973戸の千葉市が最も多く、以下、船橋市(2,763戸)、市川市(2,369戸)、柏市(2,038戸)、松戸市(1,622戸)、流山市(1,176戸)、市原市(963戸)の順となっている。
■新設住宅の着工件数 | |||
着工戸数 | 床面積の合計 | 1戸当たりの | |
(戸) | (万㎡) | 床面積(㎡) | |
平成30年① | 22583 | 1790 | 79.3 |
平成29年② | 27278 | 2179 | 79.9 |
①-② | -4695 | -389 | -0.600000000000009 |
①-②/②(%) | -17.2116724100007 | -17.8522257916475 | -0.750938673341688 |
■全建築物の着工床面積 | |||
着工床面積 | 工事費予定額 | 1㎡当たりの | |
(万㎡) | (億円) | 単価(円) | |
平成30年① | 326 | 5746.57 | 176275 |
平成29年② | 307 | 6482 | 211158 |
①-② | 19 | -735.43 | -34883 |
①-②/②(%) | 6.18892508143322 | -11.3457266275841 | -16.5198571685657 |