仙台に産直市場建設 6次産業化へ4万平方m開発(TASCI)

[2018/8/23 宮城版]
 TASCI(仙台市太白区)は、仙台市若林区に農産物の産直市場・加工場を建設する計画で、市に開発事業計画書を提出した。県道井土長町線沿の約4万平方mを造成する。体験農場も整備し6次産業化を推進する。市街化調整区域のため、市の開発審査会の了承後、開発許可や農地転用の手続きを進める。

 計画地は、若林区上飯田字天神の水田地。同社は、地元農業者やJA仙台と連携し、農業者の経営基盤を強化するため、施設整備を計画する。地元住民への説明会を行い、地元町内会や子供会との共同イベントや農作業、畜産体験も計画する。

 区域面積は4万5782平方m。農地転用面積は3万5297平方m。建築物はマーケット棟1棟と東屋の2棟で、建築面積は7704平方m。高さは9.4m。マーケット棟は市場、加工品売り場、地場産の飲食店を配置する。東屋では体験酪農(畜舎)の利用を見込む。

 屋外スペースには、イチゴ園7600平方mと体験農場1168平方m。駐車場は、大型バスと一般用で計457台を確保する。屋外用のトイレも整備する。区域内のインフラ計画では上層を設置し、雑排水汚水を農業用排水路から放流する。

 同社は、開発地が市街化調整区域で、開発・建築の面積が市の条例の要件を超えるため、開発事業計画書を提出。市が9月13日まで縦覧する。縦覧に対する意見や市の意見書で見直しが無い場合は、市と協定を締結し、開発許可や農地転用許可の手続きを進めていく。

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