石浜漁港の防潮堤工事(気仙沼市)

[2018/8/22 宮城版]
 気仙沼市は21日、石浜(唐桑)漁港海岸保全施設整備事業の防潮堤工事その2について、一般競争入札を開札し、石原組(東北支店・仙台市泉区)が4億万円で落札した。今後に市議会で工事請負の承認を得て本契約となる。来年3月ごろには、同漁港海岸1工区の防潮堤工事を発注する見通し。

 その2工事は、唐桑町明戸地区他で、同漁港海岸の2工区と3工区を施工する。2工区は延長42.5mの直立堤を築造するため、1889立方mの堤体盛土や、473立方mの床堀などを実施する。併せて、陸閘の前後道路の舗装工722平方mや、擁壁工42m、張ブロック工などを行う。

 3工区は、延長220mの乗り越し道路を舗装するとともに、擁壁工28mや付帯工を進める。このほか、延長37mの石浜船揚場を復旧する。全体工期は32年3月27日まで。

 来年3月に一般競争入札を予定する同漁港海岸1工区の工事は、延長138.5mの防潮堤本体工と、水門工1基の施工で、概算工事規模が4億~5億円、工期が30カ月となっている。

 同漁港海岸の防潮堤は、高さが海抜11.3m。設計はオリエンタルコンサルタンツ(東北支店・仙台市青葉区)が作成。防潮堤の初弾工事はエム・テック(東日本支店・仙台市青葉区)が請け負っている。

野球場の復旧設計は大和田建築設計

 同市は21日、市営野球場災害復旧改修設計業務の一般競争入札を開札し、大和田建築設計事務所(気仙沼市)が250万円で落札した。

 市営野球場は下八瀬地区にあり、センターが120m、両翼が90mの大きさ。客席数はメーンスタンドと内・外野の固定席や自由席を含めると6482席となる。

 大震災で被害を受けた後は、グラウンドに仮設住宅が設けられたため、維持管理が行われていない状態。地震の影響でスタンドのコンクリートにひび割れやずれが起きているほか、バックネット裏の内部で雨漏りや塗装の剥がれが発生している。

 改修設計の業務対象は、メーンスタンドや内野スタンド、バックネット、防球フェンス、内部の事務室など。履行期間は11月30日まで。復旧工事は来年度に発注したい意向だ。

 グラウンドの仮設住宅は、県が工藤建設(登米市)に解体工事を発注。工期は10月31日まで。県は来年度にグランドの復旧工事を発注し、震災前の状態に戻す。

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