計画再検証でプロポ 検見川・稲毛の区画整理(千葉市)
[2018/8/7 千葉版]
千葉市都市局検見川稲毛土地区画整理事務所は6日、検見川・稲毛地区の再整備計画を策定する業務を委託するため、簡易公募型のプロポーザルを公告した。質問書は9日まで、参加表明は15日までそれぞれ受け付け。技術提案書の提出期限は29日までとし、9月3日にはヒアリングを予定している。履行期間は31年3月18日までとし、同業務の参考業務規模には1,000万円(税込み)を想定している。
参加に当たっての要件として市は、平成10年度以降に施行中の区画整理事業での計画の見直し(大幅な変更)業務、または区画整理事業の事業計画策定と実施計画書の策定業務を履行して完了させた実績などがあることとした。
この業務は、社会情勢の変化などに伴う事業の長期化を打開するため、検見川・稲毛地区土地区画整理事業地区内の未整備区域の取り扱いを検討し、これまでの計画の再検証と、今後の整備手法を精査し、再整備計画を策定するのが目的。
業務に当たっては、市が提供する事業計画書や収入・支出実績に関わる資料などを基に、残事業の範囲と概算事業費を算定。仮換地の状況を確認し、使用収益が開始されている宅地の状況や未整備区域内の仮換地の指定状況などを整理する。
整備済みの範囲については、埋設管の敷設状況や宅地・道路の整備高さなどをまとめ、未整備区域を施工する際の条件整理を行う一方、未整備区域内については宅地や公共施設、供給処理施設などの整備内容、施工方法や規模・数量等を概定。未整備区域内の既存建物について、従前と仮換地の位置、地盤高などから移転工法を概定する。
また、残事業と現計画の施行条件を踏まえた整備計画を概定するとともに、過年度実績などを基に単年度の事業費を想定。事業完了までのプロセスを取りまとめ、現計画で事業を進めた場合の課題を、施工期間・施工性・権利者の負担などを検証、整理。現方策での課題を踏まえ、事業計画や換地計画、整備手法などさまざまな視点から見た課題解消への対応方針を検証してまとめる。
「検見川・稲毛地区土地区画整理事業」は市の施行で昭和60年から進めているもので、対象地区は花見川区検見川町5丁目、稲毛区稲毛町5丁目と稲毛町4丁目の各一部で施行面積は67・95ha、総事業費222億8,000万円、計画人口7,800人で、平成41年度完了を目標としていた。