国際航業で策定支援 新庁舎建設の基本構想(気仙沼市)
[2018/8/3 宮城版]
気仙沼市は2日、市新庁舎建設基本構想策定支援業務の一般競争入札を開札し、国際航業(気仙沼営業所・気仙沼市)が1000万円で落札した。入札には同社のほか、アール・アイ・エーが参加した。予定価格は契約後に公表する。同業務では、新庁舎に必要な機能や性能、建設候補地などを検討する。履行期間は31年9月30日まで。
業務内容は▽現庁舎の現状と課題のまとめ▽新庁舎に求める機能・性能の検討▽建設候補地の検討▽市民意見の集約▽事業手法の検討▽有識者会議の運営支援──など。
新庁舎の機能・性能については、市民が集い憩える機能、窓口サービス機能、事務所機能、防災対策機能、議会機能、情報発信機能、徹底した省エネへの対応、高度な耐震性能などを検討し、施設の規模感を整理する。
市は基本構想の策定に向け、9月までに有識者会議を設置するとともに、他の自治体の先進地を視察する。市民や議会への説明と意見集約にも取り組み、建設位置も盛り込んだ構想に仕上げる。
新庁舎の建設費は、財源に合併特例債の活用を考えている。現時点では、合併特例債の活用期限である37年度までの建設完了が目標のため、31年度から基本計画、32年度から基本・実施設計の作成を進め、34年度の着工を想定している。
市は新庁舎の建設基金として、これまでに4億5000万円を積み上げた。
既存の市庁舎は、本庁舎、第2庁舎、プレハブ庁舎、ワン・テン庁舎で構成。本庁舎はRC造3階建て延べ3648平方mの規模で、昭和35年に建てられた。第2庁舎は明治43年に建設された木造庁舎。ワン・テン庁舎は平成11年に造られた。
夜這路川の復旧は石原組が落札
同市は2日、夜這路川河川災害復旧工事と、気仙沼向洋高校旧校舎等震災遺構保存整備外構工事の一般競争入札を開札した。河川工事は石原組(東北支店・仙台市泉区)が1億0147万円、外構工事はやましち建設(気仙沼市)が1億2280万円で落札した。
夜這路川の工事は、復旧延長が唐桑町荒谷前地区の130m。築堤盛土やのり覆護岸工などを施工する。工期は31年3月29日まで。震災遺構の外構工事は、波路上瀬向地区で水路横断工、舗装工、フェンス新設、街灯新設などを行う。工期は31年1月31日まで。