内外エンジと契約 石巻に農業用の排水機場(河南二期建設所)
[2018/8/2 宮城版]
農林水産省河南二期農業水利事業建設所は、広渕沼機場の基本設計業務を内外エンジニアリング(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。同社とは7月27日に税抜1780万円で契約した。業務内容は、石巻市広渕地区に広渕沼排水機場を新設するため、ポンプ場の建屋や設備、樋門・樋管などの基本設計をまとめる。履行期間は31年3月22日まで。
同機場は河南二期地区の農業水利事業で整備する。計画では排水能力が毎秒6.2立方mで、口径500~1000mmの横軸斜流ポンプ3台と立軸斜流ポンプ1台を設置する。排水能力やポンプの口径は今後に見直す可能性が高い。同機場から赤井堀排水路につないで排水する。
基本設計業務の委託に当たっては、簡易公募型プロポーザルを採用し、6月11日まで参加表明書、同20日~7月9日に技術提案書を受け付けた。
河南二期地区は、石巻市、東松島市、涌谷町、美里町にまたがっており、受益面積が4707ha。農業水利事業では、既存の排水機場4カ所を統合し、新たに広渕沼と中区の排水機場2カ所を整備する。併せて揚水機場4カ所、用水路4路線、排水路3路線、水管理システムなどを改修する。
事業期間は28~39年度の12年間で、総事業費に140億円を試算。総事業費は今後に変わる可能性が高い。当面は34年度までの1期整備を進めることとし、この期間に広渕沼機場などを新設する。
本年度は、9月ごろに筍堀排水路(その2-1)工事を一般競争入札で発注する予定になっている。内外エンジニアリングは筍堀排水路の改修実施設計業務も請け負っている。