明成高校の校舎改築 仙台市が都市計画変更(朴沢学園)

[2018/7/28 宮城版]
 学校法人朴沢学園(朴澤泰治理事長)は、明成高校(仙台市泉区)の校舎を隣接地に建て替える。運営する仙台大学の一部機能移転も計画しているため、仙台市に用途地域変更の都市計画提を申請。市が了承し27日、都市計画変更案の縦覧を開始した。

 同法人は5月、老朽化に伴い校舎を改築する計画で、市に都市計画提案を申請した。校舎建設地は、泉区川平2丁目の現校舎の隣接地約1.6ha。土地は寄付により取得した。担当者は「老朽化は課題だった。人口が減少傾向のため、新校舎の規模は検討し、今後具現化していく」と話す。

 都市計画提案では、用途地域と高度地区の変更を申請、了承された。建設地の用途地域は第一種低層住居専用地域に指定され、建築物の高さが10mに制限されている。校舎は3~4階建てで10mを超えるほか、大学の一部機能移転に伴い、第一種中高層住居専用地域に変更し、規制を外す。

 同法人は、仙台大学と明成高校を運営。昭和49年に泉区川平に明成高校と法人本部を建設。普通科や調理科など3科7コースを設ける。男子、女子ともにバスケットボール部が全国区レベルで活躍。仙台大学は、昭和42年柴田郡柴田町に体育大学として開学した。

仙台市が縦覧

 仙台市は、仙塩広域都市計画変更案の縦覧を開始した。明成高校改築に伴う変更のほか、土地区画整理事業の新規計画に伴い、太白区八木山南地区の土地区画整理事業を廃止する。縦覧期間は8月9日まで。変更案は8月末、市の都市計画審議会で審議される。

 同地区変更案は、新たな土地区画整理事業の計画地と施工区域が一部重複するため廃止する。土地区画整理事業は、都市計画でも区域を定めることができ、八木山南地区は昭和46年に組合を設立し、事業(約41ha)を実施、完了している。このため、同地区事業を廃止し、新規事業の計画を推進する。

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