鋼橋下部工を9月公告 気仙沼の神山川で架替え 上部工が年度内発注(県気仙沼土木)
[2018/7/25 宮城版]
県気仙沼土木事務所は、気仙沼市神山地区で神山川に架かる神山川橋の架け替えを計画しており、9月ごろに下部工工事の一般競争入札を公告する予定だ。下部工工事には現橋の撤去工事も含まれる。年度内には新橋の上部工工事を発注し、早ければ31年度に前後道路の整備工事を発注して32年度の完成を目指す。橋の架け替えに要する工事費は、仮橋を含め9億5000万円を試算しており、この中には前後道路が含まれない。
同橋は、県道気仙沼唐桑線の構造物で、神山川の災害復旧事業に伴い架け替える。災害復旧で河川堤防がかさ上げされるため、既存橋を撤去し、同じ位置に高さを上げて新橋を架設する。前後道路を含めた延長は約250m程度となる。
新橋は橋長49mの2径間鋼製桁橋で、サンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)が詳細設計をまとめた。下部工工事は、新橋の橋台2基と橋脚1基を設けるほか、既存橋を撤去する。概算工事規模は1億~5億円。工期は約17カ月を見込む。
同橋の架け替えに向けては、1月にう回路設置工事を小野良組(気仙沼市)に発注した。この工事は施工延長が260mで、仮橋の設置やう回路の舗装工などを行う。これから現地で仮橋を架設する。
既存橋には管径300mmの配水管が添架されていることから、新橋にも同じサイズの配水管を取り付ける。添架設計業務は気仙沼市ガス水道部が新光コンサルタント(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。添架工事は市が県に行うよう求めている。
神山川の復旧事業は、大川から城南中学校(気仙沼市田中前)までに至る延長1200m区間の両岸を対象に、堤防高を3.7~4.3mにかさ上げしている。まだ一部の復旧工事が手つかずとなっており、今後に別途発注する見通し。