農地整備を来月公告へ 栗原若柳大目の10ha(県北部振興栗原)
[2018/7/24 宮城版]
県北部地方振興事務所栗原地域事務所は本年度から、栗原市若柳大目地区で農地整備(経営体育成基盤)を進める。全体で149.7haの区画整理を計画しており、3工区に分けて工事する。8月にも初弾工事の一般競争入札を公告する予定。初弾工事は、第3工区の区画整理工事10ha分と、第3揚水機場の機械設備工事で計2件。
初弾工事の区画整理工は、施工場所が若柳川南地区で、整地工と道路工、排水路工、用水路工などを一括する。工期は約5カ月。概算工事規模は1億~5億円。
揚水機場の機械設備工は、第3工区に径200mmの揚水ポンプ(水中ポンプ)2台を設置する工事で、工期が約5カ月、概算工事規模が1000万~5000万円。
大目地区の農地は昭和20年ごろに整備され、1区画当たりの面積が約10haと狭いため、区画整理で1ha以上に大区画化する。併せて農道の拡幅や用・排水路と暗渠排水の整備、揚水ポンプ3カ所の設置などを進める。事業期間は29~34年度。総事業費は29億4000万円。
農道は延長15.2kmを全幅5mに拡幅し、うち4mを砂利敷きとする。 用水路は延長14.4kmにわたってパイプラインを埋設する。排水路は整備延長が13.4kmで、道路下などに塩ビ管を敷設するほか、地上部にコンクリート製の排水フリュームを設置する。暗渠排水は133haを対象にポリエチレン管を埋設する。
区画整理の測量設計業務は、渡工測量設計(栗原市)やウィル(同)に委託した。工事は西側から1工区の48ha、2工区の65ha、3工区の37haに分けて進める計画で、各工区に揚水ポンプを設置する。
主な事業目的は、営農の効率化と農地の集約化を進める、農業の担い手を確保すること。