防潮堤8件を発注準備 杉ノ下と滝浜は12月入札(気仙沼市)
[2018/7/20 宮城版]
気仙沼市は、年度内に防潮堤の新設工事8件を発注予定で、9月に石浜(唐桑)漁港、12月に杉ノ下漁港と滝浜(唐桑)漁港の2件、来年3月に残り5件を入札する見通しだ。いずれも海岸保全施設整備事業で防潮堤を整備する。工期は24~30カ月を見込む。8件のうち蔵内漁港は、国道45号と防潮堤の一体的整備を検討しているため、発注時期がずれ込む可能性もある。
防潮堤工事を今後に発注するのは▽石浜(唐桑)▽杉ノ下▽滝浜(唐桑)▽大谷▽前浜▽神止浜▽蔵内──の漁港海岸7カ所。防潮堤の高さ(海抜)は、杉ノ下と前浜、大谷、蔵内が9.8m、神止浜が11.2m、滝浜と石浜が11.3m。
石浜は9月と来年3月に分けて工事を発注する予定。9月の工事では、延長42.5mの本体工、延長329.7mの道路工、陸閘工1基、延長37mの船揚場工を施工する。概算工事規模は3億5500万~5億0800万円。工期は20カ月。
来年3月の工事は、延長138.5mの本体工と水門工1基で、概算工事規模が4億~5億円、工期が30カ月となっている。
杉ノ下は延長151mの本体工で、概算工事規模に2億8000万~4億円を設定。滝浜は延長80mの本体工と陸閘1基の据え付けで、概算工事規模に2億1400万~3億0500万円を見込む。公表済みの発注見通しでは、両漁港とも工期が24カ月で、9月に一般競争入札することになっているが、12月ごろの入札となる。
滝浜については、工事に当たって物件移転が必要になるため、先に建物等調査積算業務を一般競争入札で委託する。17日に入札手続きを公告しており、県内に事業所を置く補償コンサルタント業務(物件部門)の登録業者から30日まで参加申請を受け付け、8月2日に開札する。
大谷は延長363mの本体工と陸閘1基を施工する工事で、概算工事規模が11億1500万~15億9300万円。前浜は延長170mの本体工で、概算工事規模が3億~4億3000万円。2件とも工期が24カ月となっている。
神止浜は延長220mの本体工と、陸閘1基や水門1基の取り付け工事で、概算工事規模が5億2600万~7億5100万円、工期が27カ月。蔵内は現時点で、延長410mの本体工と陸閘工1基を想定しており、概算工事規模が9億5000万~13億5600万円、工期が24カ月となっている。