毛野西新井線900mを改良 県都計審が4議案議決 産廃2施設の位置承認 宇都宮桜小前歩道橋付替え
[2018/7/20 栃木版]
県都市計画審議会(会長・森本章倫早稲田大学教授)が19日県公館で開かれ、▽3・4・1号宇都宮栃木線(宇都宮市)の変更について▽3・5・101号毛野西新井線(足利市)の変更について▽産業廃棄物処理施設の敷地の位置について(鹿沼市)▽同(壬生町)-4議案を議決した。毛野西新井線(一般県道借宿西新井線)は国道50号から約900m区間を拡幅改良する事業化に向け交差点部の形状と線形を変更し右折レーンを設置。宇都宮栃木線は4車線化拡幅に伴い桜小学校前の歩道橋を付け替える。産廃施設のうち鹿沼市が敷地を約3倍に拡張し廃棄物処理棟など5施設を新設するほか、壬生町は敷地を約2倍に拡張する。
宇都宮栃木線は、起点から3・3・1号鹿沼宇都宮線までの区間について、都市計画決定の幅員30.0mに拡幅するため用地買収を進め電線類地中化等の工事に着手している。
変更は4車線化拡幅に伴い、既設の歩道橋を撤去し南側に近接して付け替えるもの。橋長は36.5mで、歩道橋設置に伴い両側のスロープと階段スペースを確保するため区域を追加するとした。
毛野西新井線は、足利市山川町を起点に同西新井町の国道50号が終点。同路線は一級河川渡良瀬川で分断されている市中心市街地の一体性を確保するとともに、将来は環状道路の一部として都市内交通の円滑化を図る役割を担う道路に位置付けられている。
対象区間の3・4・101号佐野桐生線(主要地方道足利環状線)から終点部までは幅員15.0mで都市計画決定しており、変更は終点部の50号交差点に南側からアクセスする足利市道とのクランク形状を改善。交差点部に右折レーンを設置するため、幅員を21.0mとするもの。
全幅は標準部で15.0mとし、幅員構成では両側に3.0mの歩道を設置。車道は3.0m×2車線で両側に自転車専用通行帯1.5mを確保する。交差点部では右折レーン3.0mを確保するとともに、交差点形状を改善するため全幅21.0mに変更するとした。
改良予定区間の約900mは幅員6~7m程度であい路区間となっており、今回の変更に合わせ線形も見直す。
鹿沼市の産廃施設は、一般廃棄物と産業廃棄物の焼却処理を行う中間処理施設。上石川地内の流通産業団地西側の市街化調整区域に立地する。
既設の焼却施設が稼働から約20年が経過し機能が低下しており廃止する。新たに廃棄物処理棟、電気室棟、管理事務所棟、ばいじんヤード、燃え殻ヤードの5施設を新設。焼却施設は2基整備し、廃酸・廃アルカリ・ガラスくず等の受入を始めるほか、廃プラスチック、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、廃油、汚泥を現状の約1.5~3.5倍、一般廃棄物については現状とほぼ同量の日量126.65トンとする計画。燃え殻・ばいじんなどは骨材として再生する。
敷地面積は既存の9949.59平方mを北東側に1万7534.30平方m拡張し、2万7483.89平方mにする計画。
壬生町の産廃施設は、一般廃棄物と産業廃棄物の焼却処理、産業廃棄物の油分分離を行う中間処理施設。壬生地内の吾妻工業団地内の工業専用地域に立地する。
保管庫に選別機能を付加し機能性を向上させるものの、施設の新設・増設などはなく、既存の敷地面積の拡張。敷地の南北に1万0446.50平方m拡張し、2万0443.17平方mとする計画。北側の拡張部分には都市計画道路3・4・8号六美吾妻線が東西に横断する計画があるが、駐車場として利用するため施設への影響はないとした。